今週の【日経平均】5月23〜27日『こう着相場続き売買代金は今年最低』
[16/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
【日経平均は3日ぶり反落、G7財務相会合結果や円高進行で一時300円超の下落】23日(月)
■概況■16654.60円、-81.75円
23日(月)の日経平均は3日ぶり反落。前週末に開催された主要7ヶ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で目立った成果がなかったことに加え、取引開始前に発表された4月貿易収支が想定以上の黒字となり為替市場で円高が進んだことを受けて、日経平均は65円安でスタートした。寄り付き後も下げ幅を広げ、前場には一時16417.84円(前週末比318.51円安)まで下落する場面があった。ただ、円高進行が一服すると買い戻しが入り、寄り付きの水準まで値を戻した。商いは低調で、東証1部の売買代金は今年最低となった。大引けの日経平均は前週末比81.75円安の16654.60円となった。東証1部の売買高は17億3082万株、売買代金は1兆7092億円だった。業種別では、鉱業、電気・ガス業、水産・農林業が下落率上位だった。一方、海運業、証券、ゴム製品が上昇率上位だった。
◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、ソニー<6758>、みずほ<8411>、ファナック<6954>、アルプス電<6770>などが軟調。ファーストリテ<9983>が3%近い下落となり、日経平均を約32円押し下げた。また、前週末にかけて大きく上昇していたenish<3667>や、4月の月次売上高の伸び鈍化が嫌気されたファンケル<4921>、一部証券会社の投資評価引き下げが観測された大垣銀<8361>などが東証1部下落率上位となった。一方、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、三井住友<8316>はプラスに切り返した。また、再生医療関連分野の展開が期待されているノーリツ鋼機<7744>がストップ高まで上昇し、日本アジア投資<8518>、新日科学<2395>などとともに東証1部上昇率上位となった。
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【日経平均は続落、手控えムードからこう着感の強い展開】24日(火)
■概況■16498.76円、-155.84円
24日(火)の日経平均は続落。米5月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想外に悪化したことなどを受けて、為替相場が1ドル=109円台前半まで円高に振れたことが嫌気され、日経平均は49円安からスタートした。寄り付きを高値に、朝方は下げ幅を広げる場面があったものの、円高進行が一服すると16500円水準でこう着感の強い展開となった。ただ、大引けにかけて弱含み、一時16471.37円(前日比183.23円安)まで下落する場面があった。引き続き積極的な売買は手控えられ、東証1部売買代金は連日で今年最低となった。大引けの日経平均は前日比155.84円安の16498.76円となった。東証1部の売買高は16億2783万株、売買代金は1兆6658億円だった。業種別では、保険業、鉱業、非鉄金属が下落率上位だった。一方、上昇したのはパルプ・紙、空運業の2業種のみだった。
◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>など売買代金上位は全般軟調。本日引け後に今期業績見通しの発表が予定されていたソニー<6758>も下落。前日まで急伸していたノーリツ鋼機<7744>は利益確定売りに押され反落。クボタ<6326>は4%安と下げが目立った。また、日産自<7201>が株式売却を検討と報じられたカルソカンセ<7248>が急落し、タダノ<6395>、enish<3667>などとともに東証1部下落率上位となった。一方、売買代金上位ではNTTドコモ<9437>が逆行高。日経平均構成銘柄では明電舎<6508>、日水<1332>、いすゞ自<7202>などが上昇。また、日本アジア投資<8518>、リズム時<7769>、あすか薬<4514>などが東証1部上昇率上位となった。
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【日経平均は3日ぶり大幅反発、外部環境の改善で買い先行後はこう着】25日(水)
■概況■16757.35円、+258.59円
25日(水)の日経平均は3日ぶり大幅反発。24日の米国市場では、欧州株高や原油相場の上昇、好調な4月新築住宅販売件数などを受けてNYダウは213ドル高となった。為替相場も1ドル=110円台まで円安方向に振れ、日経平均は外部環境の改善を好感して265円高からスタートした。寄り付き後は16700円台後半の狭いレンジでこう着感の強い展開が続いたが、前引けにかけて強含み一時16800円台を回復する場面があった。後場の上下の値幅はわずか45.21円にとどまった。大引けの日経平均は前日比258.59円高の16757.35円となった。東証1部の売買高は16億1834万株、売買代金は1兆7826億円だった。業種別では、保険業が4%近く上昇したほか、鉄鋼、情報・通信業、パルプ・紙が上昇率上位だった。一方、下落したのは医薬品、その他金融業の2業種のみだった。
◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、NTTドコモ<9437>、KDDI<9433>など売買代金上位は全般堅調。ファーストリテ<9983>は4%近い上昇となり指数をけん引した。前日に今期業績見通しを発表したソニー<6758>が6%超、東京海上<8766>や日東電<6988>は4%超の上昇に。また、改正資金決済法などの成立でフィンテック関連のマネパG<8732>が商いを伴って急伸し、新日科学<2395>、新川<6274>などとともに東証1部上昇率上位となった。一方、村田製<6981>やアステラス薬<4503>が軟調で、武田薬<4502>は小安い。一部証券会社の投資評価引き下げが観測された小野薬<4528>は4%超の下落に。また、NEXYZ.<4346>、ベクトル<6058>、メニコン<7780>などが東証1部下落率上位となった。
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【日経平均は小幅続伸、ソフトバンクグが重しとなり17000円を前に失速】26日(木)
■概況■16772.46円、+15.11円
26日(木)の日経平均は小幅続伸。25日の米国市場では米景気に楽観的な見方が広がり、NYダウは145ドル高となった。米株高や原油価格上昇の流れを受けて、日経平均は170円高からスタートすると、朝方には一時16957.56円(同200.21円高)まで上昇した。ただ、為替相場が1ドル=109円台半ばまで円高に振れるとともに日経平均も上げ幅を縮めた。後場に入ると16800円台でこう着感の強い展開が続いたが、引けにかけて再び弱含み、マイナスに転じる場面もあった。大引けの日経平均は前日比15.11円高の16772.46円となった。東証1部の売買高は17億6943万株、売買代金は1兆8343億円だった。業種別では、鉱業、医薬品、輸送用機器が上昇率上位だった。一方、海運業、証券、情報・通信業が下落率上位だった。
◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、富士重<7270>、武田薬<4502>、ファナック<6954>などが堅調。ファーストリテ<9983>が2%超の上昇となり指数を下支えした。燃費不正問題で発生する顧客保証の費用の一部を前期決算に修正計上すると発表した三菱自<7211>は5%を超える上昇。東芝<6502>やPD<4587>も4%超高と上げが目立った。また、米投資ファンド大手による支援方針が伝わったタカタ<7312>は後場ストップ高まで急伸し、新日科学<2395>やトランザクショ<7818>などとともに東証1部上昇率上位となった。一方、中国・アリババの株価下落を受けてソフトバンクグ<9984>が3%超下げ、指数の重しとなった。村田製<6981>やKDDI<9433>が2%超下落したほか、三菱UFJ<8306>、小野薬<4528>、みずほ<8411>、三井住友<8316>もさえない。また、ワイエイシイ<6298>、SBI<8473>、日新電<6641>などが東証1部下落率上位となった。
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【日経平均は3日続伸、こう着相場続き売買代金は今年最低】27日(金)
■概況■16834.84円、+62.38円
27日(金)の日経平均は3日続伸。26日の米国株式市場は高安まちまちだったが、原油相場が一時50ドル台を回復したことや消費増税先送り観測が強まったことなどを受けて、日経平均は58円高からスタートした。寄り付き後は一時16901.09円(前日比128.63円高)まで上昇する場面があったものの、買いが一巡すると伸び悩んだ。後場に入ると、今晩のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長講演や消費増税を巡る首相判断を見極めたいとのムードもあり、売買は一段と低調になりこう着感の強い展開だった。大引けの日経平均は前日比62.38円高の16834.84円となった。東証1部の売買高は18億0568万株、売買代金は1兆6581億円だった。売買代金は7日連続で2兆円を割り込み今年最低だった。業種別では、鉱業、保険業、非鉄金属が上昇率上位だった。一方、下落したのは倉庫・運輸関連業、不動産業、医薬品など5業種のみだった。
◆注目銘柄◆
主力ゲームの中国版で事前登録を開始したガンホー<3765>が商いを伴って一時ストップ高まで急伸。東芝<6502>は一部証券会社の投資評価引き上げが材料視され大幅続伸した。その他売買代金上位では、ソフトバンクグ<9984>、三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、富士重<7270>などがしっかり。村田製<6981>、JR西<9021>、住友電<5802>は3%超の上昇。前日に今期業績予想を発表したアイシン精<7259>も買われた。また、ガンホーやトランザクショ<7818>、日本アジア投資<8518>などが東証1部上昇率上位となった。一方、トヨタ自<7203>、小野薬<4528>、ファーストリテ<9983>、NTTドコモ<9437>などがさえない。三菱自<7211>が2%超下落したほか、前日まで上昇の目立った新日科学<2395>は急反落した。また、前日ストップ高となっていたタカタ<7312>や、オオバ<9765>、イーレックス<9517>などが東証1部下落率上位となった。
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