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前場に注目すべき3つのポイント〜いったん利食いもショートカバーが入りやすい需給状況

注目トピックス 市況・概況
31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:いったん利食いもショートカバーが入りやすい需給状況
■外資系証券の注文動向:差し引き590万株の買い越し
■前場の注目材料:パナソニック、TV用液晶パネルから完全撤退


■ いったん利食いもショートカバーが入りやすい需給状況

31日の日本株市場は、こう着ながらもやや先高期待の強い相場展開が続きそうである。30日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場であり、手掛かり難の面はあろうが、消費増税再延期、米利上げ観測を背景に底堅さが意識されよう。日経平均は4日続伸で節目の17000円を回復してきたことで、いったんは利益確定の流れに向かいやすい。

ただし、価格帯別出来高では商いの膨れていた16800-17100円処を突破しつつあるため、需給が改善してきている。ショートカバーが入りやすい需給状況のほか、祝日明けの海外勢の動向への思惑から、売り込む流れにはならないだろう。17000円処での底堅さが意識されてくると上へのトレンドが強まりやすい。

また、祝日明けの米国では多くの経済指標の発表が相次ぐ。足元で好調な内容が続いていることもあり、市場が評価する可能性はある。国内では消費増税再延期は織り込み済みとの見方が大勢だが、海外勢の資金流入は限られており、明日以降、改めて評価してくる可能性もありそうだ。その他、月末のドレッシング期待なども下支えとして意識されよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き590万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1180万株、買い1770万株、差し引き590万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


5月24日(火):360万株の買い越し
5月25日(水):350万株の売り越し
5月26日(木):90万株の売り越し
5月27日(金):80万株の買い越し
5月30日(月):50万株の買い越し


■前場の注目材料

・首相、消費増税再延期も解散せず
・ドイツが官民を挙げEV普及に本腰
・東南アジア主要6ヶ国新車販売9%増
・中国の景気減速懸念が根強い
・パナソニック<6752>、TV用液晶パネルから完全撤退
・テルモ<4543>、世界初の心不全治療薬の再生医療製品を発売
・メタップス<6172>、民泊事業者向けの支援ツールを開発
・ブリヂストン<5108>、仏の車整備チェーンを買収



☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 4月失業率(予想:3.2%、3月:3.2%)
・08:30 4月有効求人倍率(予想:1.30倍、3月:1.30)
・08:30 4月全世帯家計調査・支出(前年比予想:-1.1%、3月:-5.3%)
・08:50 4月鉱工業生産速報値(前月比予想:-1.5%、3月:+3.8%)


<海外>
・10:30 豪・1-3月期経常収支(予想:-194億豪ドル、10-12月期:-211億豪ドル)
・10:30 豪・4月住宅建設許可件数(前月比予想:-3.0%、3月:+3.7%)




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