3日の米国市場ダイジェスト:ダウは31ドル安、利上げ観測の後退で下げ幅縮小
[16/06/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは31ドル安、利上げ観測の後退で下げ幅縮小
NYダウ ナスダック
終値 :17807.06 終値 :4942.52
前日比:-31.50 前日比:-28.85
始値 :17799.80 始値 :4958.10
高値 :17833.17 高値 :4958.66
安値 :17689.68 安値 :4909.21
3日の米国株式相場は下落。ダウ平均は31.50ドル安の17807.06、ナスダックは28.85ポイント安の4942.52で取引を終了した。5月雇用統計で非農業部門雇用者数が3.8万人増と予想を大幅に下回る内容となったことで、雇用情勢への懸念から売りが先行。しかし、追加利上げ観測が後退すると引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、公益事業や食品・飲料・タバコが上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)やデルタ航空(DAL)は中南米の航空会社アビアンカ・ホールディングスの買収検討が報じられ、下落。検索サイトのヤフー(YHOO)は、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)との合併について協議したことが報じられ、軟調推移。利上げ観測の後退を受けてJPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が売られた。一方で、アパレルのギャップ(GPS)は5月既存店売上高が予想より下落しなかったことが好感され、上昇した。
雇用統計を受けて、FF金利の先物取引から算出される利上げ確率は6月まで4%、7月まで27%、9月まで42%、12月までは59%(3日時点)となり、6、7月の利上げ観測は大きく後退した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は106円54銭、米5月雇用急減速で6月利上げ観測後退
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円91銭から106円51銭へ急落し106円54銭で引けた。米5月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想外に10万人を割り込み、ほぼ6年ぶりの低水準の伸びにとどまったほか、米5月の供給管理協会(ISM)非製造業景況指数(総合)も予想を下回り2014年2月来で最低となったため、米6月の利上げ観測が後退。ドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1144ドルから1.1374ドルへ上昇して1.1367ドルで引けた。欧米金利差の縮小に伴いユーロの買戻しが加速。ユーロ・円は、121円68銭へ上昇後、120円83銭へ反落。リスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.4418ドルから1.4582ドルへ急伸。ドル・スイスは、0.9912フランから0.9754フランへ下落した。
■NY原油:反落、米雇用急減速やリグ増加による需給思惑が圧迫
NY原油は反落(NYMEX原油7月限終値:48.62↓0.55)。49.26ドルから48.33ドルまで下落した。この日発表の米国の5月非農業部門雇用者数の急減速や、5月ISM非製造業景況指数(総合)の大幅低下を受けて、景気の先行きへの懸念による需要後退の思惑から、原油の売りが先行した。
また、終盤に米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。稼動リグ数が前週比9基増の325基に転じたことから、米国内の原油生産意欲の高まりが示されとして、原油の売りがもう一段強まった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.42ドル -0.520ドル(-3.48%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.53ドル -0.750ドル(-2.75%)
ゴールドマン・サックス(GS)155.64ドル -3.690ドル(-2.32%)
インテル(INTC) 31.62ドル -0.140ドル(-0.44%)
アップル(AAPL) 97.92ドル +0.200ドル(+0.20%)
アルファベット(GOOG) 735.86ドル -8.410ドル(-1.13%)
フェイスブック(FB) 118.47ドル -0.460ドル(-0.39%)
キャタピラー(CAT) 75.08ドル +1.450ドル(+1.97%)
アルコア(AA) 9.53ドル +0.190ドル(+2.09%)
ウォルマート(WMT) 70.88ドル -0.070ドル(-0.10%)
スプリント(S) 3.78ドル +0.010ドル(+0.27%)
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