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前場に注目すべき3つのポイント〜下落ピッチは緩やかに、日米イベント控え自律反発も意識

注目トピックス 市況・概況
15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:下落ピッチは緩やかに、日米イベント控え自律反発も意識
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:ホープ、アトラエが東証マザーズに新規上場



■ 下落ピッチは緩やかに、日米イベント控え自律反発も意識

15日の日本株市場は売り先行となろうが、その後は下げ渋りから自律反発も意識しておきたい。14日の米国市場はNYダウが4日続落となった。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る国民投票への懸念や、軟調な原油相場が嫌気され売りが先行。ただし15日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて下値も限られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の15775円だった。

海外株安の流れを受けて、売りが先行することになろうが、米FOMCの結果のほか、日本銀行の金融政策決定会合を控えており、足元の大幅な下げに対する売り方の買戻しも入りやすいだろう。明確なボトム形成は期待しづらいものの、短期筋のショートカバーからの自律反発が意識されそうだ。

また、英中銀は14日に約3700億円の資金を臨時で供給し、欧州中央銀行(ECB)も新型の資金供給を22日に始める方針である。英国の国民投票を23日に控えた安定策であり、大きなトレンド転換にはつながらないものの、足元の下落ピッチは緩やかなになりそうだ。

物色はインデックスに絡んだ商いの影響を受けるとみられ、主力処の自律反発狙い。ただし、金融セクターは避けておきたい。その他は個人主体による中小型株となろうが、昨日はアキュセラ<4589>がストップ安、SOSEI<4565>が17%超の下落となり、日経平均が1.0%安のなか、マザーズ指数は10.0%を超える下げとなった。センチメントが悪化傾向にあり、リスク回避の流れのなか、中小型株についても、値がさ株よりも低位にシフトしやすい面もありそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り2510万株、買い2630万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


6月08日(水):120万株の売り越し
6月09日(木):380万株の売り越し
6月10日(金):140万株の売り越し
6月13日(月):10万株の売り越し
6月14日(火):320万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(17674.82、-57.66)・NY原油(48.49、-0.39)
・英中銀、市場混乱回避へ臨時の資金供給
・JTB、顧客情報793万人分流出
・三井住友銀行が農業へ参入
・日産、バイオ燃料電池開発
・アップル、自社で音楽制作
・安川電機<6506>、日本IBMとロボの故障を未然に防ぐシステムを来年中に実用化

・ホープ<6195>が東証マザーズに新規上場
・アトラエ<6194>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・日銀金融政策決定会合(16日まで)


<海外>
・特になし



<WA>

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