後場に注目すべき3つのポイント〜節目の16000円捉えるも、引けにかけては短期筋の利益確定か
[16/06/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・節目の16000円捉えるも、引けにかけては短期筋の利益確定か
・ドル・円は104円58銭付近、ドルじり高、堅調の日本株受け
・東芝、アシックスなど5社の目標株価変更
■節目の16000円捉えるも、引けにかけては短期筋の利益確定か
日経平均は大幅に続伸。344.10円高の15943.76円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票に関心が集まるなか、最新の世論調査でEU残留優勢と伝えられており、これを好感する格好から、先週の大幅な下げに対する自律反発の流れが優勢となっている。15800円を回復して始まった日経平均は、その後も上げ幅を広げており、一時16035.44円とザラバベースでは14日以来となる16000円を回復する場面をみせている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1799と全体の9割を占めている。セクターでは33業種すべてが上昇しており、鉱業、不動産、鉄鋼、パルプ紙、証券、海運、その他金融が3%を超える上昇。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、日東電<6988>、TDK<6762>などが堅調。
日経平均は大幅に続伸して始まり、5日線を突破。ボリンジャーバンドでは-1σレベルを回復してきている。自律反発の流れとみられるが、節目の16000円を捉えていることもあり、目先的には達成感が意識されやすいだろう。また、英国民投票の行方を見極めたいとする模様眺めムードも強く、引けにかけては短期筋の利益確定の流れも出やすいと考えられる。もっとも、インデックスに絡んだ商いが中心とみられるため、先物市場が強い動きをみせてくるようだと、リバウンド基調が強まる可能性は十分にありそうだ。
物色としては、インデックスに絡んだ商いにより、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>といった指数インパクトの大きい値がさ株を横目に睨みながら、ソニー<6758>、Vテク<7717>など材料のある銘柄での値幅取りとなる。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は104円58銭付近、ドルじり高、堅調の日本株受け
20日午前の東京外為市場では、ドル・円はじり高となった。日本株が堅調推移となったことでリスク選好的な動きが広がり、104円後半で推移した。ドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)ではタカ派とみられるブラード・セントルイス連銀総裁が前週末に利上げペース鈍化の可能性に言及したことで、朝方は米早期利上げへの期待後退で一時104円42銭まで下落した。
ただ、日経平均株価は一時16000円台を回復するなど堅調地合いとなり、ドル・円は104円84銭まで値を切り上げた。ドル以外の主要通貨も上昇。その後ドル買いは一服したが、日本株の続伸を意識したリスク選好的な円売りの流れは継続しているようだ。ランチタイムの日経平均先物は堅調推移を維持しており、目先のドル・円は上値が重いものの、株高に支えられる展開は続きそうだ。
ここまで、ドル・円は104.42円-104.84円、ユーロ・ドルは1.1309ドル-1.1358ドル、ユーロ・円は118.22円-119.04円で推移した。
12時27分時点のドル・円は104円58銭、ユーロ・円は118円86銭、ポンド・円は152円57銭、豪ドル・円は77円81銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、2位ソフトバンクG<9984>、2銘柄で日経平均を約50円押し上げ
・スズキ<7269>、市場の信任が厚かったインド準備銀行ラジャン総裁の退任で売られる
・ブラジル・リオデジャネイロ州知事
「州財政の非常事態で五輪プロジェクトなどに遅れが生じることはありえない」
・東芝<6502>、アシックス<7936>など5社の目標株価変更
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:30 5月全国百貨店売上高
<海外>
・15:00 独・5月生産者物価指数 (前年比予想:-2.9%、4月:-3.1%)
<WA>
・節目の16000円捉えるも、引けにかけては短期筋の利益確定か
・ドル・円は104円58銭付近、ドルじり高、堅調の日本株受け
・東芝、アシックスなど5社の目標株価変更
■節目の16000円捉えるも、引けにかけては短期筋の利益確定か
日経平均は大幅に続伸。344.10円高の15943.76円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票に関心が集まるなか、最新の世論調査でEU残留優勢と伝えられており、これを好感する格好から、先週の大幅な下げに対する自律反発の流れが優勢となっている。15800円を回復して始まった日経平均は、その後も上げ幅を広げており、一時16035.44円とザラバベースでは14日以来となる16000円を回復する場面をみせている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1799と全体の9割を占めている。セクターでは33業種すべてが上昇しており、鉱業、不動産、鉄鋼、パルプ紙、証券、海運、その他金融が3%を超える上昇。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、日東電<6988>、TDK<6762>などが堅調。
日経平均は大幅に続伸して始まり、5日線を突破。ボリンジャーバンドでは-1σレベルを回復してきている。自律反発の流れとみられるが、節目の16000円を捉えていることもあり、目先的には達成感が意識されやすいだろう。また、英国民投票の行方を見極めたいとする模様眺めムードも強く、引けにかけては短期筋の利益確定の流れも出やすいと考えられる。もっとも、インデックスに絡んだ商いが中心とみられるため、先物市場が強い動きをみせてくるようだと、リバウンド基調が強まる可能性は十分にありそうだ。
物色としては、インデックスに絡んだ商いにより、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>といった指数インパクトの大きい値がさ株を横目に睨みながら、ソニー<6758>、Vテク<7717>など材料のある銘柄での値幅取りとなる。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は104円58銭付近、ドルじり高、堅調の日本株受け
20日午前の東京外為市場では、ドル・円はじり高となった。日本株が堅調推移となったことでリスク選好的な動きが広がり、104円後半で推移した。ドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)ではタカ派とみられるブラード・セントルイス連銀総裁が前週末に利上げペース鈍化の可能性に言及したことで、朝方は米早期利上げへの期待後退で一時104円42銭まで下落した。
ただ、日経平均株価は一時16000円台を回復するなど堅調地合いとなり、ドル・円は104円84銭まで値を切り上げた。ドル以外の主要通貨も上昇。その後ドル買いは一服したが、日本株の続伸を意識したリスク選好的な円売りの流れは継続しているようだ。ランチタイムの日経平均先物は堅調推移を維持しており、目先のドル・円は上値が重いものの、株高に支えられる展開は続きそうだ。
ここまで、ドル・円は104.42円-104.84円、ユーロ・ドルは1.1309ドル-1.1358ドル、ユーロ・円は118.22円-119.04円で推移した。
12時27分時点のドル・円は104円58銭、ユーロ・円は118円86銭、ポンド・円は152円57銭、豪ドル・円は77円81銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、2位ソフトバンクG<9984>、2銘柄で日経平均を約50円押し上げ
・スズキ<7269>、市場の信任が厚かったインド準備銀行ラジャン総裁の退任で売られる
・ブラジル・リオデジャネイロ州知事
「州財政の非常事態で五輪プロジェクトなどに遅れが生じることはありえない」
・東芝<6502>、アシックス<7936>など5社の目標株価変更
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:30 5月全国百貨店売上高
<海外>
・15:00 独・5月生産者物価指数 (前年比予想:-2.9%、4月:-3.1%)
<WA>