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欧米為替見通し:ドルは上値の重い展開か、FOMCメンバーのハト派的発言で

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今晩の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開となりそうだ。英国の欧州連合(EU)離脱への懸念が弱まるなか、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーによる早期利上げに弱気な発言を受け、ドル買いは続かない見通し。

英国のEU離脱の是非を問う国民投票を23日に控え、残留支持を訴えていた英労働党の下院議員が、離脱支持とみられる男に殺害される事件が16日に英国内で発生。足元の世論調査で離脱支持の勢いは強まっていたが、この事件をきっかけに残留支持に傾くとの見方が広がっている。ややリスク選好的な円売りが観測され、欧州通貨を中心に買い戻される展開。残留となれば7月26-27日開催のFOMCで連邦準備制度理事会(FRB)は追加利上げに踏み切るとの期待感から、ドル買いに振れやすい地合いとなっている。

しかし、セントルイス連銀のブラード総裁は17日の講演で、米経済成長率や物価上昇率が現状付近での推移が続くとの見方から、2018年末にかけての今後2年半で追加利上げの回数は1回にとどまるとの見解を示した。タカ派とみられていた同総裁による弱気な発言はインパクトが大きく、週明け東京市場では堅調な日本株を背景としてもドル買いは進まず、安値からの上昇は0.4%程度にとどまっている。リスク回避的な動きが後退しドル・円は上昇が予想されるものの買いは続かないとの見方から、心理的節目として意識されやすい105円付近が上値メドとなるだろう。


【今日の欧米市場の予定】
・01:15 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁シンポジウム参加
・02:00 米財務省2年債入札(260億ドル)




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