今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に102円台後半で推移か、欧米株高を好感してリスク選好の円売り継続へ
[16/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日のドル・円相場は、東京市場では102円77銭から102円18銭で推移。欧米市場でドルは102円94銭まで上昇し、102円80銭で取引を終えた。
本日30日のドル・円は、主に102円台後半で推移か。リスク回避に絡んだ為替取引は一段と縮小しつつある。日経平均株価の続伸が予想されることから、リスク選好的な円売りは継続する見込み。
29日の欧米市場では欧米諸国の株高を好感してユーロ、英ポンドが底堅い動きを続けた。市場関係者の間からは、欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁が、「英国の欧州連合(EU)離脱はシステムリスクにつながらない」との見解を示したことがユーロ買い材料になったとの声が聞かれた。ユーロ圏の金利先安観は消えていないが、英国のEU離脱が金融システム不安や信用収縮の引き金になるとの懸念は大幅に後退したようだ。
英国のEU離脱問題に対する市場の懸念はやや後退しており、市場関係者の間では米国の金融政策に対する関心が再び高まっている。英国のEU離脱によって年内の利上げは難しくなったとの意見が多いが、金融安定化によって7月利上げの可能性は残されているとの声が聞かれている。
7月利上げの可否については、6月の米雇用統計が重要な判断材料になるとみられる。失業率は4.7%から4.8%に上昇する可能性があるが、非農業部門雇用者数は5月の+3.8万人から大幅に増加する見込み。平均時給は前月比+0.2%程度が見込まれている。6月雇用統計が予想以上に改善した場合、7月利上げ観測が再浮上し、ドル全面高となる可能性は残されている。
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