後場に注目すべき3つのポイント〜英国のEU離脱ショック時の下落部分を徐々に吸収
[16/07/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・英国のEU離脱ショック時の下落部分を徐々に吸収
・ドル・円は103円06銭付近、ドルは堅調推移、日本株の強含み受け
・キユーピー、セリアなど6社の目標株価変更
■英国のEU離脱ショック時の下落部分を徐々に吸収
日経平均は大幅に続伸。415.54円高の16124.36円(出来高概算13億8000万株)で前場の取引を終えている。米国株高のほか、アベノミクス再起動による政策期待の高まり、為替の円安を背景に、大幅に続伸して始まった。節目の16000円を回復した後もじりじりと上げ幅を広げる流れとなり、一時16237.62円まで上げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの上昇。
セクターでは33業種すべてが上昇しており、特にこれまで売り込まれていたセクターの強さが目立つ。上昇率トップの証券は5%超の上昇のほか、保険、その他金融、銀行、不動産、輸送用機器、鉄鋼、ゴム製品、空運、電気機器などの強さが目立つ。一方で、陸運B、パルプ紙、食料品など内需系を中心に小幅な上昇。
日経平均はマドを空けての上昇で25日線のほか、基準線を突破している。英国のEU離脱を巡る国民投票の結果を受けた6月24日の急落時につけた大陰線を吸収しつつある。価格帯別出来高では商いの膨れていた15800円処をクリアしており、16600-16800円辺りまでは比較的商いが薄いところである。そのため、英国のEU離脱ショック時の戻り高値水準である16390円近辺を捉えてくるようだと、リバウンド基調が一段と強まりやすいだろう。まずは、16000円での底固めを見極めつつ、戻り高値回復による大陰線吸収を意識しておきたいところ。
また、物色についても、相対的に出遅れていたセクターへの買戻しの動きがみられている。円相場も1ドル103円台に乗せてきており、出遅れセクターへの自律反発の勢いが強まる可能性が高そうだ。その他、任天堂<7974>が強い動きをみせている。買い先行後にいったん下げに転じるものの、再びプラス圏での推移。「ポケモンGO」は世界的な社会現象になる可能性があり、海外勢による押し目買い買い意欲は強そうである。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は103円06銭付近、ドルは堅調推移、日本株の強含み受け
ドル・円は102円70銭台で寄り付いた後、日経平均の500円超高となる大幅続伸を受け上昇基調となり、103円台を回復。株高を意識したドル買いは続き、一時103円29銭まで値を切り上げた。その後は日経平均が上げ幅を縮小したため、ドルは103円付近で推移した。
今日もアジア市場では日本株の値動きに振らされる展開となっており、ランチタイムの日経平均先物は上昇一服となっていることから、ドルは午後の取引で103円付近での推移が続きそうだ。
ある市場筋は「前週まで強まっていたリスク回避的な円買いの巻き戻しがみられる」としながらも、「米雇用統計は強い内容だったが利上げに観測にはつながっておらず、ドル買いはそれほど長続きしないのではないか」と指摘する。
ここまでは、ドル・円は102円45銭から103円29銭、ユーロ・ドルは1.1052ドルから1.1082ドル、ユーロ・円は113円29銭から114円23銭で推移した。
12時20分時点のドル・円は103円06銭、ユーロ・円は114円23銭、ポンド・円は134円73銭、豪ドル・円は78円16銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位ファナック<6954>、2銘柄で日経平均を約58円押し上げ
・キユーピー<2809>、セリア<2782>など6社の目標株価変更
・メスター米クリーブランド連銀総裁
「金融の安定をFRBの第3の責務とすべきではない」
・アウンコンサル<2459>、モブキャスト<3664>、モバファク<3912>、サノヤスHD<7022>などが前場ストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 5月第3次産業活動指数(前月比予想:-0.7%、4月:+1.4%)
<海外>
・15:00 独・6月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.3%、速報値:+0.3%)
・15:00 EU財務相理事会
<WA>
・英国のEU離脱ショック時の下落部分を徐々に吸収
・ドル・円は103円06銭付近、ドルは堅調推移、日本株の強含み受け
・キユーピー、セリアなど6社の目標株価変更
■英国のEU離脱ショック時の下落部分を徐々に吸収
日経平均は大幅に続伸。415.54円高の16124.36円(出来高概算13億8000万株)で前場の取引を終えている。米国株高のほか、アベノミクス再起動による政策期待の高まり、為替の円安を背景に、大幅に続伸して始まった。節目の16000円を回復した後もじりじりと上げ幅を広げる流れとなり、一時16237.62円まで上げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの上昇。
セクターでは33業種すべてが上昇しており、特にこれまで売り込まれていたセクターの強さが目立つ。上昇率トップの証券は5%超の上昇のほか、保険、その他金融、銀行、不動産、輸送用機器、鉄鋼、ゴム製品、空運、電気機器などの強さが目立つ。一方で、陸運B、パルプ紙、食料品など内需系を中心に小幅な上昇。
日経平均はマドを空けての上昇で25日線のほか、基準線を突破している。英国のEU離脱を巡る国民投票の結果を受けた6月24日の急落時につけた大陰線を吸収しつつある。価格帯別出来高では商いの膨れていた15800円処をクリアしており、16600-16800円辺りまでは比較的商いが薄いところである。そのため、英国のEU離脱ショック時の戻り高値水準である16390円近辺を捉えてくるようだと、リバウンド基調が一段と強まりやすいだろう。まずは、16000円での底固めを見極めつつ、戻り高値回復による大陰線吸収を意識しておきたいところ。
また、物色についても、相対的に出遅れていたセクターへの買戻しの動きがみられている。円相場も1ドル103円台に乗せてきており、出遅れセクターへの自律反発の勢いが強まる可能性が高そうだ。その他、任天堂<7974>が強い動きをみせている。買い先行後にいったん下げに転じるものの、再びプラス圏での推移。「ポケモンGO」は世界的な社会現象になる可能性があり、海外勢による押し目買い買い意欲は強そうである。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は103円06銭付近、ドルは堅調推移、日本株の強含み受け
ドル・円は102円70銭台で寄り付いた後、日経平均の500円超高となる大幅続伸を受け上昇基調となり、103円台を回復。株高を意識したドル買いは続き、一時103円29銭まで値を切り上げた。その後は日経平均が上げ幅を縮小したため、ドルは103円付近で推移した。
今日もアジア市場では日本株の値動きに振らされる展開となっており、ランチタイムの日経平均先物は上昇一服となっていることから、ドルは午後の取引で103円付近での推移が続きそうだ。
ある市場筋は「前週まで強まっていたリスク回避的な円買いの巻き戻しがみられる」としながらも、「米雇用統計は強い内容だったが利上げに観測にはつながっておらず、ドル買いはそれほど長続きしないのではないか」と指摘する。
ここまでは、ドル・円は102円45銭から103円29銭、ユーロ・ドルは1.1052ドルから1.1082ドル、ユーロ・円は113円29銭から114円23銭で推移した。
12時20分時点のドル・円は103円06銭、ユーロ・円は114円23銭、ポンド・円は134円73銭、豪ドル・円は78円16銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位ファナック<6954>、2銘柄で日経平均を約58円押し上げ
・キユーピー<2809>、セリア<2782>など6社の目標株価変更
・メスター米クリーブランド連銀総裁
「金融の安定をFRBの第3の責務とすべきではない」
・アウンコンサル<2459>、モブキャスト<3664>、モバファク<3912>、サノヤスHD<7022>などが前場ストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 5月第3次産業活動指数(前月比予想:-0.7%、4月:+1.4%)
<海外>
・15:00 独・6月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.3%、速報値:+0.3%)
・15:00 EU財務相理事会
<WA>