新興市場見通し:決算発表の本格化で指数はもみ合いか、リファインバースがIPO
[16/07/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
先週の新興市場では、日経平均が節目の17000円を窺う場面も見せた一方で、マザーズ指数はさえない展開が続いた。スマートフォンゲーム「Pokemon GO」で話題の任天堂<7974>や関連銘柄に市場の関心が向かい、マザーズでは主力銘柄の値動きの悪さも嫌気されて売買は低調となった。7月19日に取引開始されたマザーズ指数先物も落ち着いたスタートだった。反面、ジャスダックではPokemon GOとの関連で日本マクドナルドHD<2702>が活況となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.8%であったのに対して、マザーズ指数は-2.3%、日経ジャスダック平均は+0.7%だった。
個別では、マザーズ主力のそーせいグループ<4565>が週間で1.9%安、ミクシィ<2121>が同2.1%安、サイバーダイン<7779>が同8.9%安と軟調だった。また、LINE<3938>上場による材料出尽くし感から売りが続いたアドウェイズ<2489>やネットイヤーグループ<3622>、直近IPO銘柄のセラク<6199>、ホープ<6195>、AWS HD<3937>、位置情報ゲーム株として前週急伸したモバイルファクトリー<3912>の下げが目立った。一方、政府の研究開発推進プログラムに参画するプレシジョン・システム・サイエンス<7707>、Pokemon GO関連との期待に東証1部への市場変更発表が重なったフリービット<3843>やHamee<3134>、ゲーム攻略サイト運営でPokemon GO関連とされたAppBank<6177>などが買われた。ジャスダックでは、Pokemon GOとの連携を巡る報道などから日本マクドナルドHDが大商いとなり、一時15年ぶり高値を付けた。また、任天堂<7974>関連としてシライ電子工業<6658>が急伸し、テックファームHD<3625>などのカジノ関連も動意を見せた。IPOでは、7月21日にデュアルタップ<3469>がジャスダックへ、インソース<6200>がマザーズへそれぞれ新規上場した。インソースは公開価格を56%上回る堅調な初値となり、小型案件のデュアルタップは公開価格の約2.3倍という高い初値を付けた。
今週の新興市場は、主力大型株から4-6月期の決算発表が始まり、7月26日から27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や28日から29日の日本銀行・金融政策決定会合といった重要イベントもあって、マザーズ指数は現行水準でのもみ合いとなりそうだ。現時点でマザーズが活況を取り戻す材料は乏しい。なお、これらイベントの結果を受けた相場の地合い急変には注意したい。
今週は7月27日にヘリオス<4593>、28日にアイティメディア<2148>、フリークアウト<6094>、ブランジスタ<6176>、29日に夢真HD<2362>、セリア<2782>、Aiming<3911>、UMNファーマ<4585>などが決算発表を予定している。ブランジスタは15年10月-16年6月期の決算発表で、6月18日リリースのスマートフォンアプリ「神の手」の寄与はさほど大きくないとみられるが、動向が注目されよう。また、フリークアウトはLINEが6月より運用型広告を本格開始したことによる恩恵が期待されている。
IPO関連では、7月28日にリファインバース<6531>がマザーズへ新規上場する。同社は廃棄物の再資源化を手掛けており、公開規模3億円程度の小型案件だが、産業革新機構を含めたベンチャーキャピタルの保有株が多いことが需給面のネックとなる。なお、現時点でその後の新規上場は予定されておらず、当面はIPO空白期間となる。
<FA>
個別では、マザーズ主力のそーせいグループ<4565>が週間で1.9%安、ミクシィ<2121>が同2.1%安、サイバーダイン<7779>が同8.9%安と軟調だった。また、LINE<3938>上場による材料出尽くし感から売りが続いたアドウェイズ<2489>やネットイヤーグループ<3622>、直近IPO銘柄のセラク<6199>、ホープ<6195>、AWS HD<3937>、位置情報ゲーム株として前週急伸したモバイルファクトリー<3912>の下げが目立った。一方、政府の研究開発推進プログラムに参画するプレシジョン・システム・サイエンス<7707>、Pokemon GO関連との期待に東証1部への市場変更発表が重なったフリービット<3843>やHamee<3134>、ゲーム攻略サイト運営でPokemon GO関連とされたAppBank<6177>などが買われた。ジャスダックでは、Pokemon GOとの連携を巡る報道などから日本マクドナルドHDが大商いとなり、一時15年ぶり高値を付けた。また、任天堂<7974>関連としてシライ電子工業<6658>が急伸し、テックファームHD<3625>などのカジノ関連も動意を見せた。IPOでは、7月21日にデュアルタップ<3469>がジャスダックへ、インソース<6200>がマザーズへそれぞれ新規上場した。インソースは公開価格を56%上回る堅調な初値となり、小型案件のデュアルタップは公開価格の約2.3倍という高い初値を付けた。
今週の新興市場は、主力大型株から4-6月期の決算発表が始まり、7月26日から27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や28日から29日の日本銀行・金融政策決定会合といった重要イベントもあって、マザーズ指数は現行水準でのもみ合いとなりそうだ。現時点でマザーズが活況を取り戻す材料は乏しい。なお、これらイベントの結果を受けた相場の地合い急変には注意したい。
今週は7月27日にヘリオス<4593>、28日にアイティメディア<2148>、フリークアウト<6094>、ブランジスタ<6176>、29日に夢真HD<2362>、セリア<2782>、Aiming<3911>、UMNファーマ<4585>などが決算発表を予定している。ブランジスタは15年10月-16年6月期の決算発表で、6月18日リリースのスマートフォンアプリ「神の手」の寄与はさほど大きくないとみられるが、動向が注目されよう。また、フリークアウトはLINEが6月より運用型広告を本格開始したことによる恩恵が期待されている。
IPO関連では、7月28日にリファインバース<6531>がマザーズへ新規上場する。同社は廃棄物の再資源化を手掛けており、公開規模3億円程度の小型案件だが、産業革新機構を含めたベンチャーキャピタルの保有株が多いことが需給面のネックとなる。なお、現時点でその後の新規上場は予定されておらず、当面はIPO空白期間となる。
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