今週の【日経平均】7月19〜22日『任天堂や関連銘柄の活況続く』
[16/07/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
【日経平均は大幅に6日続伸、任天堂や関連銘柄の活況続く】19日(火)
■概況■16723.31、+225.46
19日(火)の日経平均は大幅に6日続伸。18日の米国市場では、NYダウが16ドル高と小幅ながら7日続伸した。週末に発生したトルコのクーデターは未遂に終わり、過度な警戒感が後退した。為替相場も朝方は1ドル=106円台と円安推移しており、日経平均はこうした流れから114円高でスタートした。ただ、日経平均は前週の5日間で計1390円上昇していたこともあり、前場には伸び悩む場面も見られた。後場に入ると16600円を挟んだもみ合いが続いたが、引けにかけて強含み、終値としては6月8日以来となる16700円台を回復した。大引けの日経平均は前週末比225.46円高の16723.31円となった。東証1部の売買高は20億1050万株、売買代金は2兆9957億円だった。業種別では、その他製品が8%近く上昇したほか、海運業、パルプ・紙が上昇率上位だった。一方、下落したのは情報・通信業、その他金融業、ゴム製品の3業種のみだった。
◆注目銘柄◆
スマートフォンゲーム「Pokemon GO」の好調で話題の任天堂<7974>が14%高と大幅に3日続伸した。売買代金は1銘柄で7036億円に達し、株価は10年5月以来となる3万円台を回復した。その他売買代金上位では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、キーエンス<6861>などがしっかり。前週末にストップ高を付けたファーストリテ<9983>は3%高と続伸し指数を押し上げた。東エレク<8035>は5%近い上昇。一部証券会社の目標株価引き上げが観測されたVテク<7717>は商いを伴って14%を超える上昇に。また、ポケモン関連に位置付けられているハピネット<7552>、SKジャパン<7608>、イマジカロボッ<6879>、サノヤスHD<7022>がストップ高まで買われ、東証1部上昇率上位となった。一方、JT<2914>、みずほ<8411>、マツダ<7261>などが下落。上場2日目のLINE<3938>は8%安と大きく売られた。また、英半導体設計大手の買収を発表したソフトバンクグ<9984>や、ネオス<3627>、KLab<3656>などが東証1部下落率上位となった。
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【日経平均は7日ぶり反落、任天堂など利益確定売り優勢】20日(水)
■概況■16681.89、-41.42
20日(水)の日経平均は7日ぶり反落。19日の欧米株式市場は高安まちまちで方向感に乏しく、日経平均は前日までの6営業日で計1616円上昇していたこともあり、短期的な過熱感が意識されて76円安からスタートした。為替相場の円安一服に加え、足元で相場のけん引役となっている任天堂<7974>が反落したことも影響したとみられ、日経平均は前場に一時16554.03円(前日比169.28円安)まで下落する場面があった。売り一巡後は16600円を挟んだもみ合いが続いたが、後場に入ると押し目買いの動きもあり16700円近くまで戻した。大引けの日経平均は前日比41.42円安の16681.89円となった。東証1部の売買高は18億6441万株、売買代金は2兆7199億円だった。業種別では、その他製品が5%超下げたほか、証券、鉱業が下落率上位だった。一方、建設業、不動産業、陸運業が上昇率上位だった。
◆注目銘柄◆
任天堂が終値で12%超安と4日ぶりに大幅反落した。売買代金は連日で7000億円を超えた。同社が東証1部下落率トップとなったほか、マーベラス<7844>、タカラトミー<7867>といった「ポケモン」関連銘柄の一角が連れ安となり下落率上位に並んだ。任天堂以外の売買代金上位では、トヨタ自<7203>やソニー<6758>が小安く、三井住友<8316>、みずほ<8411>などが軟調。三菱UFJ<8306>、ファーストリテ<9983>、Vテク<7717>は2%安となった。一方、英社買収を受けて前日急落したソフトバンクグ<9984>や上場3日目のLINE<3938>が反発。KDDI<9433>、NTT<9432>、NTTドコモ<9437>といった通信大手が堅調で、JR東<9020>は3%超の上昇。ポケモン関連でもイマジカロボッ<6879>は荒い値動きながら終値でプラスを確保した。また、関連銘柄ではSKジャパン<7608>やサノヤスHD<7022>が連日の大幅高となり、パスコ<9232>、CDS<2169>とともに東証1部上昇率上位となった。
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【日経平均は反発、米株高や円安を受け一時16900円台回復】21日(木)
■概況■16810.22、+128.33
21日(木)の日経平均は反発。20日の米国市場ではNYダウが9営業日続伸し、連日で最高値を更新した。為替相場も1ドル=107円台まで円安が進み、日経平均はこうした流れを受けて173円高からスタートした。寄り付き後は一時16938.96円(前日比257.07円高)まで上昇する場面があったが、節目の17000円を前に戻り待ちの売り圧力などが意識され伸び悩んだ。足元の相場をけん引する任天堂<7974>が後場に一時マイナスへ転じたことも影響したようだ。ただ、引けにかけて押し目買いが入り、16800円台を回復して取引を終えた。大引けの日経平均は前日比128.33円高の16810.22円となった。東証1部の売買高は20億0660万株、売買代金は2兆5810億円だった。業種別では、鉱業、証券、輸送用機器が上昇率上位だった。一方、水産・農林業、陸運業、医薬品が下落率上位だった。
◆注目銘柄◆
スマートフォンゲーム「Pokemon GO」で注目される任天堂が0.85%の上昇で本日の取引を終えた。前場に5%超上昇する場面もあったが、後場には一時マイナスへ転じるなどもみ合いとなった。売買代金は5000億円台と直近2営業日からは減少した。トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>、みずほ<8411>などは堅調。ホンダ<7267>、野村<8604>、デンソー<6902>は4%超、TDK<6762>は5%超の上昇となった。業績観測の報じられたミネベア<6479>は13%超高と急伸し、第1四半期決算を発表した安川電<6506>は後場伸び悩み3%高に。また、ポケモン関連のサノヤスHD<7022>、SKジャパン<7608>、イマジカロボット<6879>や、急動意を見せたカジノ関連のオーイズミ<6428>、日金銭<6418>がストップ高で東証1部上昇率上位となった。一方、ソフトバンクグ<9984>、ソニー<6758>、KDDI<9433>、NTT<9432>、JT<2914>などが軟調。高額薬の指針作成報道を受けて小野薬<4528>は5%近い下げに。また、JAC<2124>、パラベッド<7817>、アウトソシング<2427>などが東証1部下落率上位となった。
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【日経平均は反落、円高を受けて利益確定売り優勢も政策期待が支え】22(金)
■概況■16627.25、+182.97
22日(金)の日経平均は反落。21日の米国市場でNYダウは10営業日ぶりに反落した。また、黒田日本銀行総裁がヘリコプターマネーについて否定的な発言をしたとの報道を受けて、為替相場が1ドル=105円台まで円高に振れ、日経平均は197円安からスタートした。ただ、経済対策への期待から下値も堅く、前場は16600円台でのもみ合いが続いた。こうしたなか、スマートフォンゲーム「Pokemon GO」の日本配信開始を受けて関連銘柄が動意を見せた。後場の日経平均は一時16566.98円(前日比243.24円安)まで下落する場面があった。大引けの日経平均は前日比182.97円安の16627.25円となった。東証1部の売買高は15億9104万株、売買代金は2兆4289億円だった。業種別では、海運業、空運業、証券が下落率上位だった。一方、上昇したのは金属製品、医薬品など4業種のみだった。
◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などが軟調。日産自<7201>、ファーストリテ<9983>、村田製<6981>、マツダ<7261>は3%超下落した。前日に第3四半期決算と通期予想の上方修正を発表したサイバーエージ<4751>は10%を超える下げで東証1部下落率トップとなった。目先は業績の更なる上振れ余地は小さいとの見方が聞かれた。また、MRO<3064>、ソフトブレーン<4779>、JAC<2124>などが下落率上位にランクインした。一方、「ポケモノミクス」相場をけん引する任天堂<7974>は一時7%近い上昇となる場面があったが、節目の30000円を前に利益確定の動きもあり、終値では0.8%高だった。売買代金は再び7000億円台に達した。その他、ソフトバンクグ<9984>が小幅高となったほか、日立<6501>、JT<2914>、KDDI<9433>、損保JPNK<8630>などがしっかり。前日下げの目立った小野薬<4528>も反発。また、ポケモノミクス関連とされるCVSベイ<2687>、ハピネット<7552>、SKジャパン<7608>、アイオデータ<6916>、サノヤスHD<7022>や、カジノ関連のオーイズミ<6428>がストップ高で取引を終えた。
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