27日の米国市場ダイジェスト:ダウは1ドル安、ハイテク決算やFOMCを好感
[16/07/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは1ドル安、ハイテク決算やFOMCを好感
NYダウ ナスダック
終値 :18472.17 終値 :5139.81
前日比:-1.58 前日比:+29.76
始値 :18473.27 始値 :5143.84
高値 :18542.39 高値 :5151.06
安値 :18430.94 安値 :5120.66
27日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は1.58ドル安の18472.17、ナスダックは29.76ポイント高の5139.81で取引を終了した。主要ハイテク決算が好感され、買いが先行。その後はFOMCの発表を控えて上げ幅を縮小した。注目のFOMCでは賛成多数で政策金利が据え置かれ、米経済見通しに対する短期的なリスクが後退、雇用情勢が改善したとの認識を示した。9月利上げを示唆する内容が含まれなかったことから、発表後は追加利上げ観測の後退を受けて緩やかに上昇したものの、引けにかけて下落した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で食品・飲料・タバコや運輸が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は昨日発表した決算でiPhone販売台数が予想よりも減少しなかったことが好感され、上昇。ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は決算内容が好感され、堅調推移。航空機メーカーのボーイング(BA)は赤字決算となったが、予想よりも悪化せず、買われた。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)はアクティブユーザー数に回復の兆しが見られないほか、慎重な7-9月期の業績見通しが嫌気され、大幅下落となった。
ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)は、マーケット終了後に4-6月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル弱含み、米9月利上げ期待はやや低下
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円05銭まで上昇後、105円15銭まで反落し、105円40銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で「経済見通しの短期リスクが低下した」と指摘したため、一時ドル買いが強まった。しかし、予想通り利上げを見送ったことや利上げを急がない方針が再確認されたことから、ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0961ドルへ下落後、1.1070ドルへ急反発し、1.1059ドルで引けた。ユーロ・円は、115円86銭から116円71銭まで上昇。
ポンド・ドルは、1.3082ドルから1.3235ドルまで急伸した。予想を上回った英国の4-6月期GDP速報値を好感したポンドの買戻しが続いた。米9月利上げに対する懐疑的な見方もポンド相場を下支えした。
ドル・スイスは、0.9950フランへ上昇後、0.9852フランまで下落した。
■NY原油:5日続落で41.92ドル、予想外の米原油在庫の増加が嫌気され
NY原油は5日続落(NYMEX原油9月限終値:41.92↓1.00)。27日に発表された米エネルギー情報局(EIA)週間統計では、先週の米原油在庫が予想外に増加していたことが明らかになったほか、製油所の稼働率も低下。需給バランスの緩みが嫌気されて売り優勢となった。
日足チャートでは、サポートラインと思われていた100日移動平均線を明確に下抜けている。41ドル台に突入しており4月20日以来の安値水準に。目先、200日移動平均線が位置する40ドル台までの調整を意識へ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.63ドル +0.10ドル(+0.65%)
モルガン・スタンレー(MS) 29.02ドル -0.01ドル(-0.03%)
ゴールドマン・サックス(GS)160.99ドル -0.17ドル(-0.11%)
インテル(INTC) 34.83ドル -0.26ドル(-0.74%)
アップル(AAPL) 102.95ドル +6.28ドル(+6.50%)
アルファベット(GOOG) 761.97ドル +4.32ドル(+0.57%)
フェイスブック(FB) 123.34ドル +2.12ドル(+1.75%)
キャタピラー(CAT) 84.10ドル +1.35ドル(+1.63%)
アルコア(AA) 10.74ドル +0.07ドル(+0.66%)
ウォルマート(WMT) 73.32ドル -0.41ドル(-0.56%)
スプリント(S) 5.79ドル -0.46ドル(-7.36%)
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