28日の米国市場ダイジェスト:ダウは15ドル安、日銀の金融政策決定会合を控え小動き
[16/07/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは15ドル安、日銀の金融政策決定会合を控え小動き
NYダウ ナスダック
終値 :18456.35 終値 :5154.98
前日比:-15.82 前日比:+15.17
始値 :18461.01 始値 :5144.82
高値 :18483.26 高値 :5160.16
安値 :18368.82 安値 :5130.75
28日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は15.82ドル安の18456.35、ナスダックは15.17ポイント高の5154.98で取引を終了した。朝方は原油安や主要企業決算を受けて、売り買いが交錯する展開となった。昨日のFOMCで具体的な利上げ時期を示唆する内容が含まれなかったほか、明日の日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑から手控えムードとなった。セクター別では、小売や食品・飲料・タバコが上昇する一方で自動車・自動車部品や電気通信サービスが下落した。
自動車大手のフォード(F)は決算内容が嫌気され、下落。オートバイメーカーのハーレー・ダビッドソン(HOG)は通期の出荷見通しを引き下げ、軟調推移。非鉄金属のアルコア(AA)は1対3の株式分割を発表したが、売られた。一方で、ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)は決算内容が好感され、上昇。ソフトウェアのオラクル(ORCL)は同業のネットスイート(N)を93億ドルで買収することを発表し、買われた。
検索大手のアルファベット(GOOGL)は、マーケット終了後に4-6月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:日本の財政・金融刺激策拡大への期待で円反落
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円66銭から105円51銭まで上昇し、105円30銭で引けた。週次新規失業保険申請件数が予想を上回ったことや、6月前渡商品貿易赤字の予想外の拡大を嫌ったドル売りが優勢となった。その後、日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えて、日本の財政・金融刺激策の拡大期待で円売りが加速。
ユーロ・ドルは、1.1108ドルから1.1069ドルへ下落して1.1076ドルで引けた。ユーロ圏の景況感が予想外に改善したほか、ドイツの失業率が過去最低を更新、独7月消費者物価指数の上昇を受けてユーロ買いが優勢となった。ただ、戻り高値からはユーロ圏の金利先安感に伴うユーロ売りに上値は抑制された。ユーロ・円は、116円02銭から116円85銭へ上昇。日本の追加緩和観測を受けた円売りが強まった。
ポンド・ドルは、1.3117ドルへ下落後、1.3182ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9833フランから0.9794フランへ下落した。
■NY原油:6日続落で41.14ドル、需給バランスの歪みが引続き嫌気され
NY原油は6日続落(NYMEX原油9月限終値:41.14↓0.78)。高水準の原油在庫の積み上がりが引き続き売り要因となっている。エネルギー情報局(EIA)が27日に発表した内容では、天然ガスの在庫も増加。エネルギーの需給バランスの歪みが解消されない限り、弱気トレンドは続くと見られる。
日足チャートでは、サポートラインと思われていた100日移動平均線を明確に下抜けている。目先、200日移動平均線が位置する40ドル台までの調整を意識した展開に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.68ドル +0.05ドル(+0.34%)
モルガン・スタンレー(MS) 28.86ドル -0.17ドル(-0.59%)
ゴールドマン・サックス(GS)160.53ドル -0.46ドル(-0.29%)
インテル(INTC) 34.77ドル -0.06ドル(-0.17%)
アップル(AAPL) 104.34ドル +1.39ドル(+1.35%)
アルファベット(GOOG) 765.84ドル +3.87ドル(+0.51%)
フェイスブック(FB) 125.00ドル +1.66ドル(+1.35%)
キャタピラー(CAT) 82.92ドル -1.18ドル(-1.40%)
アルコア(AA) 10.68ドル -0.06ドル(-0.56%)
ウォルマート(WMT) 73.24ドル -0.08ドル(-0.11%)
スプリント(S) 6.00ドル +0.21ドル(+3.63%)
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