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後場に注目すべき3つのポイント〜日銀会合の結果待ちで神経過敏に

注目トピックス 市況・概況
29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日銀会合の結果待ちで神経過敏に
・ドル・円は104円32銭付近、ドル乱高下、日銀の政策決定前に思惑
・富士通、東京電力など6社の目標株価変更



■日銀会合の結果待ちで神経過敏に

日経平均は下落。65.45円安の16411.39円(出来高概算8億7000万株)で前場の取引を終えている。シカゴ先物は大阪比155円高だったが、日銀の金融政策決定会合の結果を控えるなか、為替市場では朝方に1ドル103円台をつける場面がみられた。この為替の値動きを受けて売りが先行し、寄付き時点で16359.68円と16400円を割り込んだ。

ただ、寄付きが現時点での安値となり、その後日経平均は16500円を回復する場面をみせている。とはいえ、日銀会合の結果待ちとなるなか、日経平均は16400円を挟んでの推移となり、為替市場も不安定な値動きが続いている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。

規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも下げているが、大型、中型は小幅な下げにとどまっている。セクターでは証券、ガラス土石、保険、その他金融、不動産がしっかり。一方で、鉄鋼、電力ガス、卸売、繊維、精密機器、鉱業が冴えない。

日銀会合の結果待ちのなか、不安定な値動きが続いている。これまでの日銀会合では発表後に乱高下する展開が続いていたこともあり、相当神経質になっているようである。大阪225先物は現物の前引け段階では16390円処だったが、その後急伸し、一時16690円まで上げ幅を拡大させる場面をみせている。値動きの荒さからインデックスに絡んだ商いに振らされやすく、資金の逃げ足も速いと考えられるため、参加しづらい状況であろう。

また、決算発表が本格化していることもあり、結果を見極めたいムードも根強い。市場全体の流れがアク抜けといった展開に向かわず、一部の銘柄に資金が集中する形で明暗を分けているため、やや割り切りスタンスでの値幅取りになりやすい。また、マザーズ指数が2%を超える下落となるなど、中小型株の動向も気掛かりであろう。日経平均が堅調推移としても、中小型株の波乱展開が警戒される。


(株式部長 村瀬智一)



■ドル・円は104円32銭付近、ドル乱高下、日銀の政策決定前に思惑

29日午前の東京外為市場では、ドル・円は荒い値動きとなった。日銀の政策発表を控え、追加金融への期待と不安が交錯する展開。ドル・円は、国内勢が月末要因で円買いを進め、103円41銭まで下落した。その後は日銀金融政策決定会合の結果待ち。日銀金融政策決定会合では、大規模な追加緩和策が期待されている。ただ、緩和の内容が小幅にとどまった場合には失望の円高が予想される。

結果待ちのなか、昼近くには大規模な緩和策が打ち出されるとの期待から、105円近くまで値を戻す展開がみられた。日銀の政策発表次第で午後の地合いは変わる可能性があり、予想はしにくい。

ここまで、ドル・円は103円41銭から105円34銭、ユーロ・ドルは1.1074ドルから1.1086ドル、ユーロ・円は114円51銭から116円68銭で推移した。

12時22分時点のドル・円は104円32銭、ユーロ・円は115円58銭、ポンド・円は137円53銭、豪ドル・円は78円44銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・富士通<6702>、東京電力<9501>など6社の目標株価変更

・北川精機<6327>、リファインバス<6531>、ダルトン<7432>などがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・石原経済再生相
「物価安定目標の実現に向け、日銀の最大限の努力を期待」
「CPIの上昇率は鈍化しているが、デフレ脱却に向けた足取りは続いている」


☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・日銀金融政策決定会合(最終日)
・日銀、展望リポート公表


<海外>
・15:00 独・6月小売売上高(前月比予想:+0.1%、5月:+0.7%修正値)



<WA>

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