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前場に注目すべき3つのポイント〜政策期待からの下値の堅さを見極めたいところ

注目トピックス 市況・概況
1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:政策期待からの下値の堅さを見極めたいところ
■外資系証券の注文動向:差し引き950万株の買い越し
■前場の注目材料:経産省、人工知能やIoTの先進事業を重点支援



■政策期待からの下値の堅さを見極めたいところ

1日の日本株市場は売り優勢の相場展開になろう。7月29日の米国市場は、4-6月期のGDPが予想を下回ったことが嫌気され、NYダウは5日続落。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比290円安の16320円と大きく下押している。そのため、これにさや寄せする流れのなか、週初は売りが先行する格好となりそうだ。

今週は2日に政府の経済対策が発表されるほか、3日に内閣改造が行われることから、政策期待が高まる展開が意識されそうである。シカゴ先物の流れもあって、政策期待からの積極的な上値追いの流れも慎重にさせそうであるが、下値の堅さは意識されそうである。

なお、経済対策の大枠が判明し、国と地方で7.5兆円程度の財政支出を行ってインフラ整備などを進めるほか、国が資金を貸し出す財政投融資などを活用し、事業規模を28.1兆円程度とする方向で最終的な調整を進めていると伝えられている。

リニア中央新幹線の建設加速や大型クルーズ船が利用できる港の建設などインフラ整備として10.7兆円程度、熊本地震や東日本大震災からの復興などに3兆円程度を充てる方向であり、インフラ関連株へ関心が向かいやすい。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き950万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1160万株、買い2110万株、差し引き950万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


7月25日(月):410万株の買い越し
7月26日(火):170万株の売り越し
7月27日(水):350万株の売り越し
7月28日(木):120万株の買い越し
7月29日(金):470万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18432.24、-24.11)・NY原油(41.60、+0.46)
・大規模経済対策への期待、事業規模28兆円超
・都知事に小池氏、女性初
・GPIF、15年度運用損5.3兆円
・ジカ熱、米本土で初の感染か
・ポケモノミクス波及、充電器販売増やスマホ買い替え
・経産省、人工知能やIoTの先進事業を重点支援


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・臨時国会(3日まで)


<海外>
・10:00 中・7月製造業PMI(予想:50.0、6月:50.0)
・10:00 中・7月非製造業PMI(6月:53.7)
・10:15 ダドリーNY連銀総裁講演(インドネシア・バリ)
・10:45 中・7月財新製造業PMI(予想:48.8、6月:48.6)




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