11日の米国市場ダイジェスト:ダウは117ドル高、主要小売企業の決算を好感
[16/08/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは117ドル高、主要小売企業の決算を好感
NYダウ ナスダック
終値 :18613.52 終値 :5228.40
前日比:+117.86 前日比:+23.82
始値 :18519.08 始値 :5222.15
高値 :18638.34 高値 :5235.29
安値 :18519.08 安値 :5211.25
11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は117.86ドル高の18613.52、ナスダックは23.81ポイント高の5228.40で取引を終了した。朝方発表された主要小売企業の決算内容が好感され、買いが先行。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、原油相場が上昇したことも好感され、終日堅調推移となった。NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500指数が史上最高値を更新した。セクター別では、耐久消費財・アパレルやエネルギーが上昇する一方で不動産や食品・飲料・タバコが下落した。
小売のメーシーズ(M)は1株利益が予想を上振れたほか、100店舗の閉鎖を発表し、大幅上昇。小売のコールズ(KSS)や中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)も決算内容が好感され、堅調推移。製薬のアラガン(AGN)はアイケア企業の買収を発表し、買われた。一方で、製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は保険会社への詐欺行為で、捜査対象になっていることが明らかとなり、大幅下落となった。
百貨店のノードストローム(JWN)はマーケット終了後に5-7月期決算を発表、売上高は予想を下振れたものの、一株利益は上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:原油高などを意識してドルは堅調推移
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、101円17銭から102円06銭まで上昇し、101円96銭で引けた。増産凍結期待を受けた原油高を好感してリスク選好の円売りや米国債利回りの上昇に伴うドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは、1.1182ドルまで上昇後、1.1136ドルへ下落して1.1137ドルで引けた。ユーロ・ポンド絡みの買いが優勢となったのち、欧米金利差の拡大に伴うユーロ売り、ドル買いが再燃。ユーロ・円は、株高に連れたリスク選好の円売りに112 円92銭から113円70銭へ上昇した。
ポンド・ドルは、1.2985ドルから1.2952ドルへ下落した。英RICSの市場価格調査で、7月住宅販売は2008年来で最低に落ち込んだほか、住宅価格も2013年4月以降ほぼ3年ぶりの低水準にとどまったため経済への懸念が広がりポンド売りが続いた。
ドル・スイスは、0.9711フランまで下落後、0.9755フランへ上昇した。
■NY原油:大幅反発で43.49ドル、9月OPEC会合に向けた期待感が先行
NY原油は大幅反発(NYMEX原油9月限終値:43.49↑1.78)。9月にアルジェで開催される石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合に関して、サウジアラビアのエネルギー相が「市場安定のための行動について話し合う可能性がある」とコメント。増産凍結への期待感が買戻しを誘う格好となった。
日足チャートでは、200日移動平均線レベルからの反発を迎えている。目先の上値抵抗ラインとなっている100日移動平均線、50日移動平均線を突破すれば、6月9日の年初来高値51.67ドルを起点とした調整は終了との見方もできよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.88ドル +0.07ドル(+0.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 29.38ドル +0.27ドル(+0.93%)
ゴールドマン・サックス(GS)163.86ドル +1.67ドル(+1.03%)
インテル(INTC) 34.68ドル +0.15ドル(+0.43%)
アップル(AAPL) 107.93ドル -0.07ドル(-0.06%)
アルファベット(GOOG) 808.20ドル -0.29ドル(-0.04%)
フェイスブック(FB) 124.90ドル +0.02ドル(+0.02%)
キャタピラー(CAT) 83.24ドル +0.59ドル(+0.75%)
アルコア(AA) 10.42ドル +0.09ドル(+0.87%)
ウォルマート(WMT) 73.80ドル -0.15ドル(-0.20%)
スプリント(S) 6.10ドル -0.06ドル(-0.97%)
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