22日の米国市場ダイジェスト:ダウは23ドル安、利上げ時期に対する先行き不透明感強まる
[16/08/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは23ドル安、利上げ時期に対する先行き不透明感強まる
NYダウ ナスダック
終値 :18529.42 終値 :5244.60
前日比:-23.15 前日比:+6.23
始値 :18535.86 始値 :5231.46
高値 :18570.92 高値 :5252.13
安値 :18466.86 安値 :5224.63
22日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は23.15ドル安の18529.42、ナスダックは6.23ポイント高の5244.60で取引を終了した。昨日、フィッシャーFRB副議長がインフレ目標の達成に楽観的な姿勢を示したほか、米経済の改善に言及したことで利上げ観測が拡大し売りが先行。原油安も嫌気されたものの、週後半に開催される金融・経済シンポジウムでのイエレン議長の講演内容を見極めたいとの思惑もあり、売り買いの交錯する展開となった。セクター別では、消費者・サービスや不動産が上昇する一方でエネルギーや運輸が下落した。
バイオ医薬品のメディベーション(MDVN)は医薬品のファイザー(PFE)による140億ドルの買収で合意し、大幅上昇。ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)は経済紙「バロンズ」に株価上昇を指摘する記事が掲載され、買われた。一方で、メディアのバイアコム(VIAB)はドーマンCEOの辞任が明らかとなり、下落。大手行のJPモルガン(JPM)は金融危機時に買収したワシントン・ミューチュアルをめぐる訴訟で和解し、6.45億ドルを受け取ることが報じられたものの、売られた。
インターネットラジオのパンドラ・メディア(P)は同社株を保有するアクティビスト(物言う投資家)のキース・マイスター氏が身売り推奨を行い、上昇した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米国債利回り低下や原油反落を意識したドル売り
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、100円63銭から100円21銭へ下落し100円30銭で引けた。7月米シカゴ連銀全米活動指数が予想を上回ったことや、フィッシャー米FRB副議長が先週末の講演で年内利上げを示唆したため、ドル買いが先行した。しかしながら、ロンドンフィキシングにかけた実需のドル売りが多くみられたことでドルは伸び悩んだ。米国債利回りの低下や原油先物の反落を意識したドル売りも観測された。
ユーロ・ドルは、1.1301ドルから1.1331ドルへ上昇し、1.1320で引けた。欧米金利差の縮小に伴い、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。ユーロ・円は、113円75銭から113円41銭へ下落。株安を嫌気したリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3092ドルから1.3157ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9635フランから0.9611フランへ下落した。
■NY原油:8日ぶり反落で47.05ドル、イラク、ナイジェリアによる供給拡大を懸念
NY原油は8日ぶりの反落(NYMEX原油9月限終値:47.05↓1.47)。一部通信社がイラクによる輸出拡大計画を伝えたほか、ナイジェリアでは武装組織が政府と交渉する意向を示したことなどから、両国による供給拡大懸念が嫌気された。9月に開催予定の石油輸出国機構(OPEC)非公式会合への思惑で、足元7日続伸となっていたことも影響して売り優勢となった。
なお、9月限の売買はこの日最終日で、10月限は前日比1.70ドル安の47.41ドル(同3.5%安)。一方、ロンドンICEのブレント10月限は前日比1.72ドル安の49.16ドル(同3.40%)となっている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.18ドル -0.04ドル(-0.26%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.60ドル +0.05ドル(+0.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)166.26ドル +0.03ドル(+0.02%)
インテル(INTC) 35.36ドル +0.12ドル(+0.34%)
アップル(AAPL) 108.51ドル -0.85ドル(-0.78%)
アルファベット(GOOG) 796.95ドル -2.70ドル(-0.34%)
フェイスブック(FB) 124.15ドル +0.59ドル(+0.48%)
キャタピラー(CAT) 83.59ドル -0.25ドル(-0.30%)
アルコア(AA) 10.32ドル +0.05ドル(+0.49%)
ウォルマート(WMT) 72.70ドル -0.05ドル(-0.07%)
スプリント(S) 6.04ドル +0.11ドル(+1.86%)
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