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材料株による値幅取り狙いの売買が中心に【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
23日の日経平均は3営業日ぶりに反落。100.83円安の16497.36円(出来高概算15億8000万株)で取引を終えた。22日の米国市場はまちまちの展開だったほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の16545円、円相場は1ドル100円台前半とやや円高に振れて推移するなか、売り先行で始まった。

その後は日銀のETF買い入れに対する思惑から下値は堅く、小幅な下げで推移。TOPIXがマイナスで午前の取引を終え、午後に入るとインデックスに絡んだ商いにより、日経平均はプラスに転じる場面もみられた。しかし、再び下げに転じると、日銀のETF買い入れ期待が後退。嫌気売りも誘う格好となり、16500円を割り込んで取引を終えている。

セクターでは保険、鉄鋼、鉱業、石油石炭、機械が2%を超える下落。一方で電力ガス、医薬品、食料品、空運、不動産、陸運、小売、建設など、内需ディフェンシブ系がしっかりだった。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。

日経平均は後場に入り一時プラスに転じており、市場では日銀のETF買い入れに対する思惑が高まったであろう。しかし、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>など、これまでのような指数インパクトの大きい銘柄による押し上げはみられず、次第に戻りの鈍さが嫌気された格好のようだ。ETF買い入れへの期待感が失望となり、これを受けて円相場が円高に振れる悪循環のなか、断続的なインデックス売りの影響を受けたようだ。

基本的にはジャクソンホールで予定されているFRB議長の講演を見極めたいとする、模様眺めムードが次第に高まることになりそうである。日経平均は価格帯別出来高で商いが積み上がっている16600-16800円のレンジが再び抵抗として意識されている。一方でテーマ株の一角やバイオ関連の一角などが動意をみせるなど、個人主体の売買は活発である。短期的な資金であろうが、材料株による値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。



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