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欧米為替見通し:南アランドは売り継続か、政治情勢の不透明化に懸念

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今日の欧米外為市場では、ドル・ランドは強含む展開となりそうだ。南アフリカのゴーダン財務相のスパイ部門設立に関する容疑をきっかけに政局に発展するリスクがあるためだ。一方、米連邦準備理事会(FRB)が前日公表した公定歩合議事録から年内利上げ観測が高まる可能性があり、ドル・ランドは買いが継続する見通し。なお、ドル・円への影響は限定的とみられる。

前日の海外市場では、南アのゴーダン財務相が国税庁長官時代、スパイ部門設立に関与したとして今年に入り捜査が進められていたが、25日出頭との報道が材料視された。南アでは今月3日に統一地方選挙が実施され、与党アフリカ民族会議(ANC)の得票率は50%を上回った。しかし、同選挙では、ズマ大統領の私邸改修への公金流用に批判が高まり、ANCは得票率を大きく減らす一方、野党は大躍進を遂げ勢いを強めている。そうした状況に、今後の政局リスクが意識され、ドル・ランドは3週間ぶりに14ランド乗せになっている。

また、今夕17時発表の南ア・7月消費者物価指数が予想を下振れた場合には、政治情勢の不透明化への懸念とともにランド売りが強まる可能性が高まる。一方、7月の米公定歩合会合の議事録によると、全12地区連銀のうち8地区連銀が公定歩合を現行の1%から1.25%への引き上げを支持。年内の米利上げ観測が再燃し、ドル買い志向になる可能性から、ドル・ランドの上昇基調が鮮明になりやすい。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・7月消費者物価指数(前年比予想:+6.1%、6月:+6.3%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-4.0%)
・22:00 米・6月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.3%、5月:+0.2%)
・23:00 米・7月中古住宅販売件数(予想:551万戸、6月:557万戸)
・02:00 米財務省5年債入札(340億ドル)




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