今日の為替市場ポイント:イエレンFRB議長の講演を待つ状況に
[16/08/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
24日のドル・円相場は、東京市場では100円19銭から100円52銭で推移。欧米市場でドルは100円10銭から100円61銭まで反発し、100円44銭で取引を終えた。
本日25日のドル・円は、100円台で推移か。米年内利上げ観測は後退していないようだ。また、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を点検したいとの理由で様子見を続けている投資家が多いことから、新たな売買材料が提供されない場合、ドルは100円近辺で下げ渋る見込み。
全米リアルター協会(NAR)が24日に発表した7月中古住宅販売は前月比-3.2%、年率換算で539万戸となり、市場予想(550万戸程度)を下回る結果となった。6月実績は557万戸だった。7月の販売件数が減少した理由については、在庫が少ないことや販売価格の上昇などが挙げられている。
現時点で中古住宅市況が悪化している兆候は確認されていないため、8月の販売件数は7月を上回る可能性が高いとみられている。住宅ローン金利はこれまでで最も低い水準にあることも中古住宅市場に対する支援材料となっている。
ただし、中古住宅の中間販売価格は7月時点で24.41万ドル、前年同月比+5.3%となっており、販売価格の上昇率は平均時給の上昇率を上回っている。このため、雇用情勢がやや悪化した場合、販売件数の減少に伴う在庫増加によって販売価格は低下する可能性がある。販売価格が低下しても販売件数が伸びない場合、中古住宅市況は急速に悪化し、個人消費にも影響が及ぶとの声が聞かれている。
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