今日の為替市場ポイント:イエレンFRB議長の講演を控えて動意薄の状態が続く見込み
[16/08/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
25日のドル・円相場は、東京市場では100円62銭から100円36銭で推移。欧米市場でドルは100円30銭から100円61銭で推移し、100円54銭で取引を終えた。
本日26日のドル・円は、100円50銭前後で推移か。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を点検したいとの声が多く、アジア市場での主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続く見込み。
25日発表の7月米耐久財受注が市場予想を上回る伸びとなったことや、複数の地区連銀総裁が利上げに前向きな見解を表明したことから、米長期金利はやや上昇した。ジョージ米カンザスシティ連銀総裁は「段階的に利上げする時期を迎えている」との見方を示し、カプラン米ダラス連銀総裁は「遠すぎない将来に行動する方向に動きつつある」と述べた。
市場関係者の多くは、日本時間26日午後11時から行われるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を確認したいと考えている。講演がタカ派寄りの内容になると想定している一部の投資家はドル売りを手控えているもようだ。25日のNY外為市場では、経済指標の改善や米長期金利の上昇を意識してドルは底堅い動きを見せていた。
イエレンFRB議長の講演がハト派寄りの内容だった場合、ドル売りが強まるとの見方が多いが、年内利上げの可能性が消滅するような見解が表明されなければ、金利先高観は後退せず、ドルは強い動きを見せるものとみられる。原油や米国株の反応は無視できないが、小幅安にとどまった場合、ドル買いが最後まで優勢となる相場展開もあり得る。
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