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今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大の思惑強まり、ドル堅調地合いは続く見込み

注目トピックス 市況・概況

26日のドル・円相場は、東京市場では100円39銭から100円59銭で推移。欧米市場でドルは100円06銭まで下げた後に101円94銭まで上昇し、101円84銭で取引を終えた。

本日29日のドル・円は、102円前後で推移か。米早期利上げ観測が台頭しており、日本銀行による9月追加緩和への期待もあることから、ドルは底堅い動きを続ける見込み。

多くの市場関係者が注目していたイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が26日に行われた。講演では「利上げへの論拠が強まってきた」との見解が示された。同日には、メスター米クリーブランド連銀総裁が「金利を引き上げ始めるのは理にかなう」、また、ロックハート米アトランタ連銀総裁は「今年2回の利上げは想定可能」との見解を表明しており、9月20-21日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定する可能性が浮上した。

ただし、イエレン議長は利上げを行う時期について具体的に述べていない。「FRBが目標とする最大雇用と物価安定に米経済は近づいている」と指摘しているものの、物価については2%の目標水準を下回る状態が続いている。

このため、市場関係者の間では「9月に利上げを行う可能性はあるものの、今年については12月の1回だけにとどまる可能性が高い」との見方が少なくないようだ。9月2日に発表される8月米雇用統計で非農業部門雇用者数や平均時給の伸びや市場予想を下回った場合、9月利上げに対する市場の期待は再び後退し、ドル売りが強まるとみられる。




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