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前場に注目すべき3つのポイント〜米9月利上げ睨み、円安がプラスに作用か

注目トピックス 市況・概況

29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米9月利上げ睨み、円安がプラスに作用か
■外資系証券の注文動向:差し引き650万株の買い越し
■前場の注目材料:半導体製造装置の受注回復



■米9月利上げ睨み、円安がプラスに作用か

29日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。まずは先週末のジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演の内容を受けた影響を受けることになりそうだ。イエレン議長は、経済指標の改善により利上げすべき論拠が強まったと示唆しつつ、指標が変化する可能性も指摘。これは、早ければ9月にも利上げがあるが、11月か12月になる可能性もあることを意味していよう。

足元では利上げに前向きな発言が増えていたことから、円相場はやや底堅さがみられていた。大きな方向性は出難いと考えられるものの、年内利上げの可能性が若干高まったことから円安に振れており、日本株市場にはプラスに作用するだろう。

もっとも、週初リバウンドもその後は週末に米雇用統計の発表が予定されている。さらに9月4、5日にはG20首脳会議が中国・杭州で開催される。雇用統計などの重要指標の発表、さらにG20を控えていることからトレンドが出てくる可能性は低いだろう。

足元の日経平均は価格帯別出来高で商いの膨らんでいる16600-16800円のレンジに上値を抑えられる格好となっている。そのため、リバウンド局面においてもレンジ接近では戻り待ちの売り圧力が高まりやすいとみておきたい。一方、反応は限られたとはいえ、日銀のETF買入れが行われたことで、これが下支えとして意識されやすく、下値は売り込みづらくなった。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き650万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り250万株、買い900万株、差し引き650万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


8月22日(月):390万株の買い越し
8月23日(火):50万株の売り越し
8月24日(水):210万株の買い越し
8月25日(木):610万株の売り越し
8月26日(金):640万株の売り越し



■前場の注目材料

・NYダウは下落(18395.40、-53.01)
・NY原油は上昇(47.64、+0.31)
・内閣支持率62%に上昇
・インドネシア新車販売、4カ月連続増
・半導体製造装置の受注回復


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・英サマーバンクホリデーでロンドン休場




<WA>

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