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価格帯別出来高のカベを捉える【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
29日の日経平均は大幅に反発。376.78円高の16737.49円(出来高概算16億1000万株)で取引を終えた。ジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演等を受けた利上げ観測の高まりから、円相場は1ドル102円台に乗せてきた。また、シカゴ日経225先物が先週末の大阪終値を200円近く上回っていたこともあり、これにさや寄せする格好から買いが先行。16600円を回復して始まった日経平均は、その後も上げ幅を広げており、午後に入ると400円を超える場面もみられた。円安を背景に自動車やハイテクセクターが堅調。内需ディフェンシブ系は利食い優勢だった。

予想以上に強い動きをみせている。日経平均は5日、25日線のほか、一目均衡表では転換線を突破してきている。遅行スパンは先週、下方転換シグナルを発生させていたが、大幅反発で上方シグナルを発生してきている。米利上げ観測を背景としたインデックスに絡んだ売買が中心ではあるが、大幅反発によってシグナルは好転しつつある。価格帯別出来高では商いが積み上がっている16600-16800円のレンジ内での推移となった。

今後はこれを突破できるかが注目されるところ。強弱感が対立しやすい水準であるが、米利上げ観測が一段と高まってくるようなら、円安を追い風にレンジを突破してくる可能性はありそうだ。まずは雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告あたりがきっかけになりそうだ。



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