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後場に注目すべき3つのポイント〜出遅れているセクターや銘柄等への見直しが強まる

注目トピックス 市況・概況

30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・出遅れているセクターや銘柄等への見直しが強まる
・ドル・円は102円12銭付近、材料難で上値は重い
・川崎汽船、東ソーなど3社の目標株価変更


■出遅れているセクターや銘柄等への見直しが強まる

日経平均は小幅に続伸。5.83円高の16743.32円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。円安一服のなか、前日の大幅上昇に対する利益確定の流れが先行し、寄付き直後には一時16677.85円まで下げ幅を広げる場面もみられた。しかし、下落局面では日銀のETF買入れへの思惑も高まりやすく、下値の堅さが意識されている。

その後、じりじりと下げ幅を縮めるなか、円相場が再び1ドル102円台と円安に振れたことからプラス圏を回復している。規模別指数では大型株指数のみが上昇しているほか、東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。セクターでは非鉄金属、銀行、石油石炭、輸送用機器、金属、鉄鋼、鉱業、海運が堅調。半面、情報通信、陸運、その他製品、小売が冴えない。

日経平均はプラス圏を回復している。大型株主導ではあるが、これまでのファナック<6954>、ソフトバンクグ<9984>、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>などがけん引している訳ではなく、信越化<4063>、トヨタ自<7203>、エーザイ<4523>、アルプス電<6770>、ホンダ<7267>など、ハイテク、自動車、薬品株が日経平均をけん引しており、買戻しの流れが強まっているようである。

日銀のETF買入れは期待できないが、物色の流れが変わるなか、相対的に出遅れているセクターや銘柄等への見直しが強まる可能性がありそうだ。日経平均はこう着となろうが、出遅れ修正が強まることによって投資家のセンチメントも明るくなろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は102円12銭付近、材料難で上値は重い

30日午前の東京外為市場では、ドル・円は日本株の切り返しを受け102円台を回復したが、手がかりが乏しいため上値の重い展開となった。ドル・円は101円90銭台で寄り付いた後、日経平均の安寄りを受け101円76銭まで下落。その後日経平均がプラス圏に反転したことでドルは102円24銭まで値を切り上げた。

ランチタイムの日経平均先物は底堅い展開となっている。日経平均が後場もプラス圏を維持できれば、ドルはアジア市場で102円台から大幅に下げる展開とはなりにくいだろう。

なお、朝方発表された7月完全失業率と同有効求人倍率は想定の範囲内、7月全世帯家計調査・支出は予想を上回ったが、ドル・円相場への影響は限定的だった。

ここまでドル・円は101円76銭から102円24銭、ユーロ・円は113円86銭から114円20銭、ユーロ・ドルは1.1168ドルから1.1192ドルで推移した。

12時31分時点のドル・円は102円12銭、ユーロ・円は114円09銭、ポンド・円は133円66銭、豪ドル・円は77円31銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・川崎汽船<9107>、東ソー<4042>など3社の目標株価変更

・南ア中銀副総裁
「財務相の警察への出頭などに伴う市場の短期的な混乱には対応しない」

・安川情報<2354>、カルナバイオ<4572>、北川精機<6327>などがストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます



☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・特になし


<海外>
・特になし




<WA>

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