7日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と5日ぶり反落、テンセントは利食い売りで0.8%安
[16/09/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
7日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比45.87ポイント(0.19%)安の23741.81ポイントと5日ぶりに反落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は31.80ポイント(0.32%)高の9970.19ポイントと5日続伸した。売買代金は796億3300万香港ドル(6日は756億1700万香港ドル)。
高値警戒感が重し。6日までの4日続伸でハンセン指数は1年1カ月ぶり高値水準を切り上げていただけに、利食い売り圧力が意識された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国の政策期待が広がっている。今週に開催された国務院常務会議では、財政出動を一段と強化する方針が改めて確認された。
ハンセン指数の構成銘柄では、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が2.4%安、香港不動産の九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が2.4%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)と港湾の招商局港口HD(旧社名・招商局国際:144/HK)がそろって1.5%安と下げが目立った。石炭株に関しては、供給過剰を解消するため当局が石炭の値下げを促す??との観測が流れたことを嫌気している。インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)も、利益確定売りで0.8%安と反落。同社株は前日まで、上場来高値を連日で更新していた。
一方、生命保険を扱う中国の保険株は軒並み上昇。中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.1%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.9%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.3%高、中国平安保険(2318/HK)が1.1%高で引けている。中国保険監督管理委員会が6日、万能保険(ユニバーサル保険)をはじめとする投資型保険商品に対する監督を強化する方針を発表した。保険各社の過当競争が避けられ、リスクが軽減すると評価されている。
ゼネコン各社もしっかり。中国鉄建(1186/HK)が2.4%高、中国中鉄(390/HK)が2.3%高、中国交通建設(1800/HK)が2.2%高で引けた。公共事業が増加すると期待されている。
【亜州IR】
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