ETFの銘柄別の買入限度の見直しを意識した流れ【クロージング】
[16/09/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
23日の日経平均は反落。53.60円安の16754.02円(出来高概算19億6000万株)で取引を終えた。22日の米国市場は続伸となったが、FOMCの結果を受けて円相場が1ドル100円台での推移となるなか、利食い優勢の展開。
ただ、米利上げ先送りによる円高が重しとなったが、政府・日銀が臨時会合を開き円高をけん制するなか、円相場は落ち着いた動きをみせており、日経平均は一時プラスに転じる局面もみられた。しかし、輸出関連が利食いに押されているほか、前営業日に上昇が目立っていた金融セクターが一服となるなか、全体としてはこう着感の強い相場だった。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型株指数のみがマイナス。セクターでは証券が2%超の下落だったほか、輸送用機器、保険、銀行、不動産、その他金融、電力ガスが一服。半面、鉱業、海運、建設、情報通信、卸売、陸運、サービスが上昇。
日経平均はほぼ終日マイナス圏での推移だったが、前営業日に300円超の上昇だった反動、21日の米国市場ではシカゴ日経225先物が大阪比220円超の下落だったことからみれば、底堅い値動きだったとみられる。銀行株についても利食い優勢だったが、業種別指数では1.4%安と、7%超の上昇の反動としては当然の一服の範囲であろう。
規模別指数は大型株指数のみがマイナス。日経平均構成銘柄では値下がり数が過半数を占めていた。今回の決定会合で市場のインパクトにつながったのは、ETFの銘柄別の買入限度の見直しであった。年間買入額5.7兆円のうち、2.7兆円については、TOPIXに連動するETFを対象に、銘柄毎の時価総額に概ね比例するように買入れるとした。銀行株は週末こそ利益確定に押されていたが、10月以降はTOPIX型への資金流入が意識されることになろう。
<AK>
ただ、米利上げ先送りによる円高が重しとなったが、政府・日銀が臨時会合を開き円高をけん制するなか、円相場は落ち着いた動きをみせており、日経平均は一時プラスに転じる局面もみられた。しかし、輸出関連が利食いに押されているほか、前営業日に上昇が目立っていた金融セクターが一服となるなか、全体としてはこう着感の強い相場だった。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型株指数のみがマイナス。セクターでは証券が2%超の下落だったほか、輸送用機器、保険、銀行、不動産、その他金融、電力ガスが一服。半面、鉱業、海運、建設、情報通信、卸売、陸運、サービスが上昇。
日経平均はほぼ終日マイナス圏での推移だったが、前営業日に300円超の上昇だった反動、21日の米国市場ではシカゴ日経225先物が大阪比220円超の下落だったことからみれば、底堅い値動きだったとみられる。銀行株についても利食い優勢だったが、業種別指数では1.4%安と、7%超の上昇の反動としては当然の一服の範囲であろう。
規模別指数は大型株指数のみがマイナス。日経平均構成銘柄では値下がり数が過半数を占めていた。今回の決定会合で市場のインパクトにつながったのは、ETFの銘柄別の買入限度の見直しであった。年間買入額5.7兆円のうち、2.7兆円については、TOPIXに連動するETFを対象に、銘柄毎の時価総額に概ね比例するように買入れるとした。銀行株は週末こそ利益確定に押されていたが、10月以降はTOPIX型への資金流入が意識されることになろう。
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