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欧米為替見通し:ドル・円弱含みか、原油増産凍結協議の行方に悲観的見方

注目トピックス 市況・概況
今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開となりそうだ。主要産油国による供給過剰問題の是正に向けた協議に期待が高まるなか、当事国間の合意は難しいとの見方が広がっており、原油価格は軟調地合いとなる可能性が見込まれる。これを受けて株安、リスク回避の円買いになり、ドル・円は弱含む展開を想定したい。

石油輸出国機構(OPEC)の国際エネルギーフォーラムが26-28日の日程で、アルジェリアの首都アルジェで開催される。これに合わせ、OPECと非加盟主要産油国の非公式協議が28日にも行われる公算。今回の協議に先立ち、サウジアラビアは増産凍結を受け入れないイランに対し、年内の生産量を現状のまま据え置くことを条件に、産油量を年初の水準まで削減する提案を行っていたようだ。ただ、前週末になって、イランは足元の生産量は制裁解除前の水準に達していないとし、なお増産の構えをみせている。市場には産油国間の合意は難しいとの悲観的見方が広がる可能性があり、今日の取引では原油価格の弱含みが見込まれる(株安、円高要因)。

一方、20-21日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースの鈍化観測が広がっており、ドル売りに振れやすい地合いが続く。さらに、26日夜(日本時間27日午前)に行われる米大統領選候補者によるテレビ討論会を前に、直近の支持率調査で共和党のトランプ氏は37%と、民主党のクリントン氏の41%にわずか4ポイント差に迫ったことが不安視されている。「クリントン氏の勝利は楽観視できない」(市場筋)といった見方も、ドルを圧迫する要因となろう。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・9月IFO企業景況感指数(予想:106.3、8月:106.2)
・17:30 英・8月銀行協会住宅承認ローン件数(予想:37100件、7月:37662件)
・23:00 ドラギECB総裁が欧州議会で証言(経済金融委員会)
・23:00 米・8月新築住宅販売件数(予想:60.0万戸、7月:65.4万戸)
・23:30 米・9月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-3.0、8月:-6.2)
・00:45 タルーロ米FRB理事講演(ストレステスト関連)
・02:00 米財務省2年債入札(260億ドル)
・02:30 カプラン米ダラス連銀総裁講演
・米大統領選:第1回大統領候補テレビ討論会




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