27日の米国市場ダイジェスト:ダウは133ドル高、米大統領選討論会を好感
[16/09/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは133ドル高、米大統領選討論会を好感
NYダウ ナスダック
終値 :18228.30 終値 :5305.71
前日比:+133.47 前日比:+48.22
始値 :18099.21 始値 :5254.18
高値 :18238.10 高値 :5306.81
安値 :18052.16 安値 :5251.32
27日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は133.47ドル高の18228.30、ナスダックは48.22ポイント高の5305.71で取引を終了した。昨日の米大統領選両候補による討論会では、民主党のヒラリー候補が優勢との見方が多く、政治の先行き不透明感が後退したとの安心感から買いが先行。9月消費者信頼感指数が予想を上振れたことも好感され、上げ幅を拡大したが、原油相場の下落を受けて上値は限られた。セクター別では、半導体・半導体製造装置や運輸が上昇する一方で公益事業や不動産が下落した。
医薬品のカイト・ファーマ(KITE)は悪性リンパ腫治療薬の臨床試験で好結果を出し、上昇。クルーズ客船運航のカーニバル・コーポレーション(CCL)は通期見通しを引き上げ、堅調推移となったほか、同業のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)も買われた。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)は、加盟店が手数料の安い他社のカードでの支払いを顧客に勧める行為を禁止することを米連邦裁判所が容認する判決を下し、上昇した。
明日は石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合で石油減産が協議される見通し。原油安による影響から歳出削減を進めたいサウジアラビアと、経済制裁の解除を受けて原油生産を軸に経済回復を狙うイランの思惑の違いから、合意の可能性は低いだろう。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米TV討論会でクリントン候補優勢を好感してドル強含み
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、100円19銭まで下落後、100円51銭へ反発し、100円37銭で引けた。欧州金融への警戒感、原油価格の下落を嫌いリスク回避の動きが優勢となったのち、米国の9月消費者信頼感指数が9年ぶりの高水準、9月サービス業PMI速報値が4月来の高水準にそれぞれ達したことが好感されドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1229ドルから1.1191ドルへ下落して1.1217ドルで引けた。欧州金融への警戒感でユーロクロス絡みの売りが優勢となったほか、米大統領候補討論会でクリントン氏優勢との見方が主流となりドルの買戻しが強まった。ユーロ・円は、112円25銭へ下落後、112円70銭まで反発。ポンド・ドルは、1.2954ドルから1.3026ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9691フランから0.9729フランへ上昇した。
■NY原油:反落で44.67ドル、GSが10-12月期見通しを引き下げ
NY原油は反落(NYMEX原油11月限終値:44.67↓1.26)。高値は2時10分の45.07ドル、安値は0時00分の44.19ドル。ゴールドマン・サックスが、供給過剰が続くことを背景に、10-12月期のNY原油先物の見通しを従来の1バレル50ドルから43ドルに引き下げことが嫌気された。
また、28日に開催される石油輸出国機構(OPEC)に非公式会合において、産油国が生産調整で合意する可能性は低いとの思惑が高まっていることも影響した。
日足チャートでは、50日移動平均線と100日移動平均線でのもみ合いとなっている。6月9日の年初来高値51.67ドルを起点とした上値抵抗ラインの突破を試す展開に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.29ドル +0.20ドル(+1.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.35ドル +0.32ドル(+1.03%)
ゴールドマン・サックス(GS)162.89ドル +1.53ドル(+0.95%)
インテル(INTC) 37.18ドル +0.53ドル(+1.45%)
アップル(AAPL) 113.09ドル +0.21ドル(+0.19%)
アルファベット(GOOG) 810.73ドル +8.08ドル(+1.01%)
フェイスブック(FB) 128.69ドル +1.38ドル(+1.08%)
キャタピラー(CAT) 82.88ドル +0.51ドル(+0.62%)
アルコア(AA) 9.65ドル -0.03ドル(-0.31%)
ウォルマート(WMT) 72.33ドル +0.73ドル(+1.02%)
スプリント(S) 6.73ドル +0.07ドル(+1.05%)
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