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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:未来に対する提示力の勝負になるAI技術

注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年10月14日9時に執筆

今週の東京市場は、週明け月曜日に日経平均が17000円台を回復したがすかさず押し戻されるイライラする展開である。短期的な相場の転換点を意識するとき「小回り3ヶ月」と口にする個人投資家も、この3ヶ月中に7/21、8/12、9/5、10/11といずれも16900円〜17100円のゾーンを4回も押し返されており、ストレスがたまる一方だ。

このところの市場では、再びアルファベット2文字の略語系?銘柄が躍動している。AI(人工知能)、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)といったことを扱うだろう関連事業を手がける銘柄が軒並み買われ、その上昇率は市場全般がボックス圏内の中にあって異色のものとなっている。

かつて、バブル期に「ファジ−機能」があらゆる家電製品に搭載され、それが持つ先進のイメ−ジで消費者に受け入れられた時代があった。バブルとともに消え去った売り文句であったが、「ファジ−(曖昧)」と説明され、陰と陽といった両極ではなく、かといって中間でもない、いわゆる「アバウト」な、微妙なさじ加減(いい加減)な機能であった。

それに比べAI(人工知能)技術は、単なるブ−ムとはならず、私たちの生活を大きく変革することになりそうだ。人間の記憶や経験則から選択される決定が常にベストとは限らない。そこに人工知能が入り込み、私たち個々の持つ未経験の領域を埋め合わせ、最善の結論を導き出すパ−トナ−が出来ることになる。

こうしたAI技術を使えば、人間が実社会で年月と経験を重ねることでしか獲得できなかったプレ−ヤ−としての知的向上そのものが、意味を持たなくなる時代が来ると覚悟したほうが良い。その意味で、企業はAIを何に・どのように活用するのか、未来に対する提示力の勝負になる。

その対象は金融、医療、設計、会計、法律、はたまたゲームから著述業まで、従来の専門職からクリエーターといった分野にまで広がる。ゴールは見えなくても先頭集団の先を飛ばす企業が世界市場を取る可能性さえある事を考えるとゾクゾクするではないか。かつてのITバブルといわれた上昇相場に匹敵するものがやってきても不思議ではない変革が起きていることを株式市場はもっと認識すべきだろう。

個別株では、このところ人工知能に絡んだIRを積極的に開示するFRONTEO<2158>、底打ち出直りから上場来高値が視野に入り始めたストライク<6196>などに注目している。

執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記



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