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前場に注目すべき3つのポイント〜利食い出やすいが円安の流れが支援材料に

注目トピックス 市況・概況

21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:利食い出やすいが円安の流れが支援材料に
■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の売り越し
■前場の注目材料:任天堂、新ゲーム機は「スイッチ」





■利食い出やすいが円安の流れが支援材料に


21日の日本株市場は底堅い展開が見込まれる。20日の米国市場では、大統領候補者によるTV討論会はヒラリー氏優勢との見方に変化はなく、欧州中銀(ECB)の政策金利据え置きも予想通りであったため、NYダウは小幅な下落だった。原油先物相場の下げの影響もあり、日経平均は前日の大幅続伸に対する利益確定の売りも出やすいだろう。

一方で、シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の17280円だった。円相場は1ドル104円台に乗せてきており、米年内利上げ観測が高まるなか、円安の流れも支援材料になりそうだ。前日の大幅上昇でこれまでのもち合いレンジの上限を突破したが、これにより売り方の買戻しの流れが一気に強まった格好である。本格化する決算を前に積極的な売買は手控えられそうだが、相対的に売り込まれていたセクターや銘柄等へは、見直しの流れが強まりやすいだろう。

なお、ヒラリー氏を支持する有権者の多くは、トランプ氏の当選阻止が目的であり、ヒラリー氏の政策が良いからとしたのは36.5%、人柄を理由に挙げたのは12.6%しかいない。トランプ氏勝利が遠のいたことで有権者の達成感は高まりやすく、投票に行く理由がなくなりそうである。今後は政策期待等が高まるかが注目されるほか、TPP問題などヒラリー氏のリスクを織り込む相場展開を意識しておく必要がありそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1160万株、買い1030万株、差し引き130万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


10月14日(金):710万株の売り越し
10月17日(月):40万株の売り越し
10月18日(火):180万株の買い越し
10月19日(水):160万株の売り越し
10月20日(木):210万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18162.35、-40.27)
・NY原油は下落(50.43、-1.17)
・米大統領選、クリントン氏優位
・ECB、政策金利を維持
・ユーザベース<3966>が東証マザーズに新規上場
・任天堂<7974>、新ゲーム機は「スイッチ」
・IHI<7013>、高性能ドローン開発へ、19年度の実用化目指す


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・特になし



<WA>

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