前場に注目すべき3つのポイント〜こう着も下値の堅さは意識されそう
[16/10/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:こう着も下値の堅さは意識されそう
■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の売り越し
■前場の注目材料:旅館業法見直し検討へ
■こう着も下値の堅さは意識されそう
24日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだが下値の堅さは意識されそうである。21日の米国市場は高安まちまちの展開となり、NYダウは小幅に続落だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の17250円。円相場は1ドル103円台後半で推移している。
これまでは週毎に上昇、下落をみせており、この流れから今週は調整の週となろう。先週一週間の上昇幅は高いところで430円を超えており、急ピッチの上昇に対する利益確定の売りも出やすいところである。ただ、海外勢の投資姿勢の変化からこれまでの抵抗線を明確に突破したことにより、今後は17000円処が支持線に変わる。同水準での押し目買い意欲は強いであろう。
価格帯別出来高では週間ベースで16500-17000円において商いが相当積み上がっている一方、上は19000円辺りで若干積み上がっている程度である。利益確定の売りをこなしながらの緩やかなリバウンド基調が期待される。
また、国内でも主要企業の決算発表が本格化する。任天堂<7974>、LINE<3938>、エムスリー<2413>、日本電産<6594>、オリエンタルランド<4661>、ドコモ<9437>など個人の関心が高い企業の発表が予定されている。米国では決算がヤマ場を迎えるが、25日にはアップルの決算等も予定されており、業績を手掛かりとした物色に向かうことになろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1350万株、買い1200万株、差し引き150万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
10月17日(月):40万株の売り越し
10月18日(火):180万株の買い越し
10月19日(水):160万株の売り越し
10月20日(木):210万株の売り越し
10月21日(金):130万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(18145.71、-16.64)
・NY原油は上昇(50.85、+0.22)
・任天堂<7974>、4-9月純利益2.6倍との観測
・旅館業法見直し検討へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 9月貿易収支(予想:+3661億円、8月:-192億円)
・10:00 金融システムレポート(2016年10月号、日本銀行)
<海外>
・特になし
<WA>