欧米為替見通し:ドル・円上昇一服、104円割れ回避なるか見極め
[16/10/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
今日の欧米外為市場では、ドル・円は上昇一服を予想したい。時間外取引のNY原油先物が下落しており、欧米株価の下落や米国債利回りの低下により、短期的なドル売り・円買いが強まる見通し。今晩発表の米国の経済指標の発表が材料になる。
25日に発表された米国の10月消費者信頼感指数は98.6と、市場予想の101.5(9月は103.5)を大きく下振れ、7月以来の弱い内容を示した。また、10月リッチモンド連銀製造業指数は予想通り9月の-8からは改善したものの、-4と3カ月連続のマイナスとなった。ドル・円は上値メドとなっていた13日高値104円64銭を上抜け104円87銭まで上昇したが、それらの低調な経済指標を受け、失望のドル売りに転じた。
前日NY市場のドル小反落の流れを受け継ぎ、今日のアジア市場でドル・円は一時104円02銭まで値を下げている。現時点では、NY原油先物は50ドルを下回っており、この後、欧米株安や米国債利回り低下が見込まれることから、ドル・円は値を下げる可能性がありそうだ。ある市場筋は「ドルが104円を維持できるかどうかがポイント」と指摘している。
ただ、25日の米経済指標が弱含んだにもかかわらず、CMEグループが算出するFedウォッチでは、短期金利先物が織り込む12月利上げの確率は前日よりも小幅に上昇し、予想は70%を超えている。今日発表の米国の経済指標では、9月新築住宅販売件数や10月サービス業PMI速報値が注目される。
【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・9月銀行協会住宅ローン承認件数(予想:37350件、8月:36997件)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+0.6%)
・21:30 米・9月卸売在庫(前月比予想:+0.1%、8月:-0.2%)
・22:45 米・10月サービス業PMI速報値(予想:52.5、9月:52.3)
・23:00 米・9月新築住宅販売件数(予想:60.0万戸、8月:60.9万戸)
・02:00 米財務省5年債入札(340億ドル)
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