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今日の為替市場ポイント:米FBIによるクリントン氏への捜査再開でリスク選好のドル買い縮小

注目トピックス 市況・概況

28日のドル・円相場は、東京市場では105円06銭から105円42銭で推移。欧米市場でドルは一時105円53銭まで買われたが、ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に私用電子メールサーバーを使っていた問題で、米連邦捜査局(FBI)は関連すると思われる新たなメールを発見し、捜査を再開したとの報道を嫌気して104円47銭まで反落し、104円72銭で取引を終えた。

本日31日のドル・円は、104円台で推移か。米FBIによるクリントン氏への捜査再開を警戒してリスク選好的なドル買いは縮小する見込み。日経平均株価が大きく下げた場合、リスク回避のドル売り・円買いが広がる可能性がある。

米FBIのコミー長官によると、新たに発見されたメールの重要性については不明とされているが、7月上旬時点でコミー長官は、「クリントン氏の行動について、重大な過失となる証拠は発見されなかった」とし、刑事訴追を行わない方針を示していた。

市場関係者の間では、「新たに発見されたメールはクリントン氏の重大な過失となる証拠として採用される可能性がある」との思惑が浮上している。11月8日の大統領選までにこの一件がどのような進展を見せるのか、予測困難との声が聞かれている。ただし、少なくともクリントン氏優勢とみられていた大統領選挙の行方に重大な影響を及ぼすとみられており、株式市場などの混乱を警戒してリスク回避的な取引は増える可能性がある。




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