欧米為替見通し:ドル・円下げ渋りか、米大統領選混迷も利上げ観測は継続
[16/11/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
今日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。米大統領選が混迷の度合いを増しており、マネーは円やスイスフランなど安全通貨への逃避が続きそうだ。ただ、今日発表される連邦公開市場委員会(FOMC)声明で連邦準備制度理事会(FRB)の12月利上げ余地が強調される可能性があり、ドル・円ではドルの下げ渋りにつながる可能性もある。
米ワシントン・ポスト(WP)/ABCテレビが10月27-30日に実施した米大統領選に関する支持率調査によると、共和党候補トランプ氏が46%となり、民主党候補クリントン氏の45%を上回る結果となった。選挙直前での支持率逆転で本選結果に対する懸念が強まっており、目先もリスク回避的な動きに振れやすい状況になっている。
一方で、日本時間3日3時には米FRBがFOMCでの2日間の討議を踏まえ、金融政策を発表する。政策金利の据え置きは織り込み済みだが、声明に12月利上げを後押しするような指摘が盛り込まれる可能性があり、その際はドル買いも見込まれ、ドル売り圧力をある程度緩和することになろう。また、今夜21時15分発表の10月ADP全米雇用報告の結果も注目される。
【今日の欧米市場の予定】
・17:55 独・10月失業率(予想:6.1%、9月:6.1%)
・18:00 ユーロ圏・10月製造業PMI改定値(予想:53.3、速報値:53.3)
・18:30 英・10月建設業PMI(予想:51.8、9月:52.3)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-4.1%)
・21:15 米・10月ADP全米雇用報告(予想:+16.5万人、9月:+15.4万人)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利0.25-0.50%に据え置き予想)
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