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後場に注目すべき3つのポイント〜18000円処での押し目買い意欲の強さが窺える

注目トピックス 市況・概況

21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・18000円処での押し目買い意欲の強さが窺える
・ドル・円は111円07銭付近、ドル・円は底堅い、日本株高で買い継続
・値上がり寄与トップはKDDI、2位ユニー・F<8028>


■18000円処での押し目買い意欲の強さが窺える


日経平均は続伸。87.82円高の18055.23円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。18日の米国市場は下落だったが、円相場が1ドル111円台に乗せるなど、円安を手掛かりに18000円を回復して始まった。

ただし、節目の回復によって利益確定の売りも出やすく、その後は狭いレンジでの取引が続いている。セクターでは保険、鉱業、不動産、食料品、銀行、その他製品がしっかり。半面、非鉄金属、鉄鋼が一服。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の6割を超えている。

日経平均は売り買いが交錯しつつも、トランプ物色が継続しており、18000円処での押し目買い意欲の強さが窺える。売買代金上位では三菱UFJ<8306>がトップとなるなど、メガバンク3行がしっかり。円相場が一時1ドル111円台に乗せるなか、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>なども堅調。指数インパクトの大きい値がさでは、ソフトバンクG<9984>が堅調な半面、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が重しに。

今週は日米ともに祝日を挟んでいることもあり、売買は膨らみづらい面がある。ただ、24日の米感謝祭明け後の25日はブラックフライデーと呼ばれ、米国のクリスマス商戦が本格化する。トランプ政策への期待が加わる11-12月の年末商戦に対して一段と消費拡大が意識されるなか、押し目買い意欲は強そうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は111円07銭付近、ドル・円は底堅い、日本株高で買い継続


21日午前の東京外為市場では、ドル・円は底堅い値動き。日本株高を背景に買いが続いた。ドル・円は、前週から続く米12月利上げ観測を背景としたドル買い・円売りの流れを受け、一時5月31日以来となる111円12銭まで買われた。その後は米大統領選後の急激なドル高に対する警戒感から、110円台に押し下げられた。

ただ、日経平均株価のプラス圏推移が続いており、ドルの下値は堅い。ランチタイムの日経平均先物は100円超高の堅調地合いのため、ドル買いの継続が見込まれる。米金利が上昇に転じた場合には再び111円台で推移するだろう。

一方で、前週から過熱感が指摘されており、調整のドル売りが意識されれば値を下げる可能性もあろう。

ここまでのドル・円の取引レンジは110円65銭から111円12銭、ユーロ・円は117円32銭から117円73銭、ユーロ・ドルは1.0579ドルから1.0611ドルで推移した。

12時15分時点のドル・円は111円07銭、ユーロ・円は117円69銭、ポンド・円は136円98銭、豪ドル・円は81円32銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・値上がり寄与トップはKDDI<9433>、2位ユニー・F<8028>、2銘柄で日経平均を約31円押し上げ

・ピクセル<2743>、ブロドリーフ<3673>、グリンペプ<4594>など8社がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・政井日銀審議官
「金融政策運営では金融機能への影響にも配慮が必要」
「予想物価上昇率を変えていくのはそう簡単ではない」


☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・13:30 山口元日銀副総裁が会見
・14:00 10月全国スーパーマーケット売上高(9月:前年比:-3.2%)


<海外>
・特になし




<WA>

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