前場に注目すべき3つのポイント〜やや利食い優勢の相場展開に
[16/11/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:やや利食い優勢の相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:ブラックフライデー、eコマース30億ドルを突破
■やや利食い優勢の相場展開に
28日の日本株市場はやや利食い優勢の相場展開になりそうだ。25日の米国市場ではNYダウ、ナスダックともに上昇し、シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の18385円だった。感謝祭(サンクスギビングデー)明けの金曜日で、株式相場も午後1時までの短縮取引となっており、終日閑散取引となった。円相場は1ドル112円80銭辺りでの推移に。
トランプ政権への期待から消費意欲が高まり、ブラックフライデーの売上への期待は高まりそうであり、手掛かり材料になりやすい。一方で、月末にはOPEC(石油輸出国機構)総会が控えており、神経質になりやすい。減産合意となれば市場は評価することになろうが、これまでの経緯からすると期待は低そうである。ハシゴを外される可能性があるとすれば、物色に対する手控え要因になるだろう。
その他、イタリア政府は憲法改正の是非を問う国民投票を12月4日に実施する。ブレグジットとドナルド・トランプ氏の次に来るのはイタリアとの見方もされている。英国、米国に続く次の舞台としてイタリアの国民投票に注目が集まるなか、こちらも物色を手控える動きにつながる可能性がありそうだ。とはいえ、ブレグジットとトランプ・ショック後の相場反転を見る限り、市場は調整局面に対しては押し目拾いと考えそうだ。
日経平均は終値ベースでの年初来高値を更新しており、いったんポジションを軽くしておきたいところ。ただし、これといった調整が無いなか、判断に迷うところである。トランプ相場はトランプ氏の発言等でひっくり返るリスクはあるが、今はポジションを減らしても、ショートポジションを積み上げるにはリスクが高いだろう。押し目待ちに押し目なしの状況のなか、OPEC総会、イタリアの国民投票で買い場が到来する可能性がありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り610万株、買い730万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月18日(金):160万株の売り越し
11月21日(月):230万株の売り越し
11月22日(火):250万株の買い越し
11月24日(木):590万株の買い越し
11月25日(金):10万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(19152.14、+68.96)
・NY原油は下落(46.06、-1.90)
・在宅勤務の定着へ制度充実
・ブラックフライデー、eコマース30億ドルを突破
・設備投資調査、五輪にらみ不動産や鉄道は上積み
・OSG<6136>、南アフリカの同業最大手ソムタ・ツールを買収
・コロワイド<7616>、北米の「牛角」買収へ
・アインHD<9627>、仙台の葵調剤を買収
・中外製薬<4519>、高機能薬の生産3倍に
・武田薬品<4502>、MRに資格義務付け
・日本精工<6471>、IoT活用でベアリングの「疲れ診断」
・日立<6501>、みずほ<8411>(みずほ銀行)とスロベニアで次世代電力網ビジネスへ
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