前場に注目すべき3つのポイント〜限られた参加者の資金はIPO銘柄に集中か
[16/12/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:限られた参加者の資金はIPO銘柄に集中か
■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の売り越し
■前場の注目材料:本日は2社がマザーズに新規上場
■限られた参加者の資金はIPO銘柄に集中か
22日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場は欧州の下落影響から反落となったが、トランプ物色は根強く、下値の堅さが意識されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の19410円となり、これにサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。3連休を控えていることもあり、売買も手控えられやすく、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。
TOPIXがマイナス圏での推移となれば、午後は日銀のETF買い入れによる需給が下支えすることは期待できよう。ただし、参加者不在で先回り的な売買は限られることから、回転は利きづらいとみられる。機関投資家もクリスマス休暇入りとなるなか、基本は出遅れ感のある中小型株へのシフトを意識しておきたい。
もっとも、11月以降のトランプ物色によって需給状況は良好、日米金利差拡大による円安傾向の持続を背景に先高感は強い。限られた参加者の中での物色意欲は強いことから、一部の銘柄に資金が集中しやすいと考えられる。その点ではIPO銘柄に資金が集中しやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1170万株、買い740万株、差し引き430万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
12月15日(木):240万株の売り越し
12月16日(金):190万株の売り越し
12月19日(月):400万株の買い越し
12月20日(火):110万株の売り越し
12月21日(水):140万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(19941.96、-32.66)
・NY原油は下落(52.49、-0.81)
・出生数、初の100万人割れへ
・中国、物価上昇や不動産バブル
・12月月例報告、景気判断を上方修正
・11月訪日客数、13.8%増
・世界ビール消費、30年ぶり減少
・三菱自動車<7211>、電気自動車「アイ・ミーブ」のブレーキ改良
・東急不動産<3289>、学生寮開発に参入
・セコム<9735>、17年夏からリストバンド型端末、高齢者の見守り&健康管理支援
・日立建機<6305>、鉱山機械などの部品サービス手がける米企業を買収
・大日本住友製薬<4506>、米バイオVBを買収
・TDK<6762>、米センサーを買収
・エイトレッド<3969>がマザーズに新規上場
・フォーライフ<3477>がマザーズに新規上場
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 先週分対外・対内証券投資
<海外>
・特になし
<WA>