後場に注目すべき3つのポイント〜需給変化みられるまではトレンドに逆らう必要はない
[16/12/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・需給変化みられるまではトレンドに逆らう必要はない
・ドル・円は117円34銭付近、ドル・円は小じっかり、日本株高背景に買い継続
・日本ハム、三井住友トラストの目標株価変更
■需給変化みられるまではトレンドに逆らう必要はない
日経平均は反発。55.23円高の19451.87円(出来高概算8億7000万株)で前場の取引を終えた。26日の米国市場はクリスマスの振替休日で休場。市場参加者が限られるなか、円相場が1ドル117円台前半で推移していることもあり、やや売りが先行した。しかし、寄付き直後につけた19352.06円を安値に、その後は切り返しをみせている。
足元で調整をみせていたメガバンクなど金融株が上昇。指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>等も上昇するなど、インデックに絡んだ買いが断続的に入っている。東証1部の値上がり数は1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、銀行、その他金融、医薬品、ゴム製品、証券、非鉄金属が上昇。半面、不動産、空運、パルプ紙、その他製品、建設が小安い。
本日が受け渡しベースで年内最終となり、28日からは1月相場入りとなる。明日以降は個
人の節税対策売りも通過し、ディーラー等も動きやすくなるほか、海外勢も帰ってくることから、押し目買い意欲は強そうだ。また、日経平均は足元で7月以来の3日続落となっており、自律反発も意識されやすいところであった。
一部では今年の年初のように、年明け後の調整を警戒する声も聞かれている。2016年は英国のブレグジット、米大統領選での予想が裏切られる波乱の年だった。ただし、トランプ政権への期待が高まるなか、海外勢の買い越し基調によって日経平均は年初来高値を更新し、2万円の大台に迫っている。足元で高止まりが続いているが、11月からの海外勢の買い越し基調が継続しているなか、現在の需給状況に変化がみられるまでは、トレンドに逆らう必要はないだろう。信用需給では売り方の評価損益率は-15%を超えており、14年9月26日時点以来となる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は117円34銭付近、ドル・円は小じっかり、日本株高背景に買い継続
27日午前の東京外為市場では、ドル・円は小じっかり。日本株の上昇を背景にドル買いが続き、117円半ばまで値を上げた。
東京市場は年末休暇入りで材料難のなか、朝方117円07銭を付けた後、日経平均株価のプラス圏への切り返しを受けドル買い・円売り基調が強まり、一時117円46銭まで上昇した。
その後はやや買い一服となり、足元は117円30銭付近で推移した。ランチタイムの日経平均先物は引き続き堅調推移のため、目先も日本株高の継続が見込まれ、ドル高・円安基調は維持される見通し。
ただ、東京市場は株価にらみの取引となっており、日経平均が伸び悩めばドルの積極的な買いは手控えられそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは117円07銭から117円46銭、ユーロ・円は122円40銭から122円68銭、ユーロ・ドルは1.0437ドルから1.0458ドルで推移した。
12時10分時点のドル・円は117円34銭、ユーロ・円は122円48銭、ポンド・円は143円94銭、豪ドル・円は84円24銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日本ハム<2282>、三井住友トラスト<8309>の目標株価変更
・みんなのウェディング<3685>、アイフリーク<3845>、ユークス<4334>がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・11月失業率:3.1%(予想:3.0%、10月:3.0%)
・11月有効求人倍率:1.41倍(予想:1.41倍、10月:1.40倍)
・11月全国消費者物価コア指数:前年比-0.4%(予想:-0.3%、10月:-0.4%)
・11月全世帯家計調査・支出:前年比-1.5%(+0.2%、10月:-0.4%)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
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