29日の米国市場ダイジェスト:ダウは13ドル安、閑散取引が続くなか節税目的の売り
[16/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは13ドル安、閑散取引が続くなか節税目的の売り
NYダウ ナスダック
終値 :19819.78 終値:5432.09
前日比:-13.90 前日比:-6.47
始値 :19835.46 始値:5437.51
高値 :19878.44 高値:5450.63
安値 :19788.94 安値:5415.18
29日の米国株式相場は下落。ダウ平均は13.90ドル安の19819.78、ナスダックは6.47ポイント安の5432.09で取引を終了した。前日の下落を受けて買いが先行。閑散取引が続くなか節税目的の売りが広がったほか、原油安も嫌気され、上げ幅を縮小し下落に転じた。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は2億ドルの借入枠設定が明らかとなり、上昇。通信大手スプリント(S)は17年度末までに米国で5000人の雇用を創出すると発表し、堅調推移。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は新たなライブ動画配信サービスの提供開始を発表したが、売られた。携帯端末のアップル(AAPL)はインドでの現地生産を開始するにあたり、税制上の優遇措置を同国政府に求めたことが明らかとなったが、小動きとなった。
17年の連邦公開市場委員会(FOMC)は、フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁、ダラス地区連銀のカプラン総裁、シカゴ地区連銀のエバンズ総裁が新たなメンバーとなる。経済学者であるエバンズ総裁以外はエンジニア、銀行員、大学教授といった経歴を持ち、多様性が深まる公算。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円116円27銭まで下落、米長期金利低下でドル売り継続
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、116円87銭から116円27銭まで下落し、116円54銭で引けた。欧州株が大方下げて終わり、米株も下落に転じ、米国10年債利回りが一時2.45%台に低下したことで、ドル売り・円買いが優勢になった。
ユーロ・ドルは1.0446ドルから1.0494ドルまで上昇し、1.0490ドルで引けた。対ポンドでのユーロ買いも波及した。ユーロ・円は121円94銭まで下落した後、122円38銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.2220ドルまで下落した後、1.2270ドルまで上昇。ドル・スイスフランは1.0255フランから1.0207フランまで下落した。
■NY原油:反落で53.77ドル、米原油在庫増を受けて売り優勢に
NY原油は反落(NYMEX原油2月限終値:53.77↓0.29)。54.21ドルまで上昇した後、53.59ドルまで下落した。前日の取引終了後発表の全米石油協会(API)の週間統計で、国内全体の原油在庫が予想外かつ大幅の増加していたことを受け、NY通常取引は頭が重い状態で始まった。
その後、米エネルギー情報局(EIA)が週報(週次石油在庫統計)を発表。ガソリン在庫の減少が目立ったことから、いったん買われたものの、原油在庫が予想に反して増加したことを材料に売りが徐々に勝る展開になった。米株の下落も売り圧力になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.00ドル -0.33ドル(-1.48%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.15ドル -0.47ドル(-1.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)238.18ドル -2.47ドル(-1.03%)
インテル(INTC) 36.66ドル +0.03ドル(+0.08%)
アップル(AAPL) 116.73ドル -0.03ドル(-0.03%)
アルファベット(GOOG) 782.79ドル -2.26ドル(-0.29%)
フェイスブック(FB) 116.35ドル -0.57ドル(-0.49%)
キャタピラー(CAT) 93.29ドル +0.14ドル(+0.15%)
アルコア(AA) 28.89ドル -0.54ドル(-1.83%)
ウォルマート(WMT) 69.26ドル -0.05ドル(-0.07%)
スプリント(S) 8.81ドル +0.09ドル(+1.03%)
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