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後場に注目すべき3つのポイント〜ソフトバンクGがセンチメントを明るくさせる

注目トピックス 市況・概況

9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・ソフトバンクGがセンチメントを明るくさせる
・ドル円は112円17銭、じり高、日本株の下げ幅縮小で112円台
・日立金属、住友電工、ダイキンなど15社の目標株価変更


■ソフトバンクGがセンチメントを明るくさせる

日経平均は小幅に下落。36.14円安の18971.46円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。日経平均は19000円を再び割り込んで始まると、その後は18900円を下回る場面を見せている。8日の米国市場は、トランプ政権に対する政策実現への懐疑的な見方が強まり、金融セクターに売りが集中。原油相場の回復に伴い下げ幅を縮小しているが、高安まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の18935円となり、これにサヤ寄せする格好から売り優勢の展開となった。ただ、円相場が朝方からはやや円安に振れて推移していることから、前引けにかけては下げ幅を縮めてきている。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っている。セクターでは情報通信、鉱業、不動産、金属製品、非鉄金属、その他製品が上昇。半面、空運、輸送用機器、ガラス土石、ゴム製品、水産農林、機械、石油石炭が冴えない。

日経平均は狭いレンジでのこう着が続いている。強弱感が対立する水準であり、方向感が掴みづらい状況であるが、ソフトバンクG<9984>がセンチメントを明るくさせているようである。物色は決算を手掛かりとした個別対応と中小型のテーマ株の一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっているようである。テーマ株としては絞り切れていないようだが、AI、IoT、フィンテック、自動運転車など幅広く物色されている。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は112円17銭、じり高、日本株の下げ幅縮小で112円台

ドル・円は前日海外市場で下落した流れを受け継ぎ、今日のアジア市場では111円台後半で寄り付いた。その後、日経平均株価が徐々に下げ幅を縮小したことで押し目買いが強まり、ドルは112円台を回復。

ただ、日経平均がマイナス圏で前引けたことでドルの買戻しは一服した。ランチタイムの日経平均先物は引き続き弱含んでおり、目先の株価反転を期待したドル買いは入りにくいようだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは111円74銭から112円34銭、ユーロ・円は119円54銭から119円99銭、ユーロ・ドルは1.0682ドルから1.0701ドルで推移した。

12時20分時点のドル・円は112円17銭、ユーロ・円は119円85銭、ポンド・円は140円30銭、豪ドル・円は85円41銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・田辺工<1828>、遠藤製作<7841>、パワーファス<5950>など7社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・日立金属<5486>、住友電工<5802>、ダイキン<6367>など15社の目標株価変更

・NZ準備銀:政策金利(オフィシャル・キャッシュ・レート)1.75%を据え置き(予想通り)

・NZ準備銀総裁
「政策金利は低水準にとどまる見通し」
「利上げや利下げのリスクはおおむね均衡」
「緩和的なバイアスを取り除いた」

・中曽日銀副総裁
「米国長短金利の上昇が見込まれるが、注意してみていく必要」
「物価2%上昇に向けモメンタム維持も力強さが欠け、実現に距離がある」

・1月マネーストックM3:前年比+4.1%(予想:+3.5%、12月:+3.4%)

・12月機械受注:前月比+6.7%(予想:+3.0%、11月:-5.1%)




☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00 中曽日銀副総裁講演

<海外>




<SK>

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