後場に注目すべき3つのポイント〜もち合い下放れ警戒で中小型株の値幅取り中心に
[17/02/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・もち合い下放れ警戒で中小型株の値幅取り中心に
・ドル円は112円22銭付近、弱含み、株安受け一時112円割れ
・雪印メグ、ディー・エヌ・エー、コスモエネHDなどが投資評価を格上げ
■もち合い下放れ警戒で中小型株の値幅取り中心に
日経平均は大幅に下落。223.35円安の19060.19円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。24日の米国市場ではNYダウが11営業日続伸となったが、銀行株を筆頭に欧州株が全面安となったほか、原油相場の下落から上値の重い展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の19160円となり、これにサヤ寄せする格好から、幅広い銘柄に売りが先行した。
その後やや下げ渋る動きもみられたが続かず、じりじりと下げ幅を拡大するなか、一時18995.55円と節目の19000円を下回る場面をみせている。セクターでは東証33業種全てが下げており、鉱業、保険、銀行、不動産、証券、金属、石油石炭、鉄鋼、非鉄金属の弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の8割近くを占めている。
日経平均はじりじりと下げ幅を拡大させており、一時節目の19000円を割り込んでいる。その中で、マザーズが辛うじてプラス圏をキープしているほか、ジャスダックは小幅な下げにとどまるなど、個人主体よる中小型株物色の動きは根強い。午後は日銀のETF買い入れへの思惑から節目の19000円ところでは下げ渋る動きが意識される。とはいえ、28日のトランプ大統領の議会演説を控えるなか、自律反発狙いの買いも入りづらい需給状況になりそうだ。
また、日経平均は25日線、13週線を割り込んできている。一目均衡表の雲上限での攻防となるものの、もち合いレンジを下放れつつあり、いったんはポジションを軽くする動きが強まりやすいだろう。また、模様眺めムードが強まるなかで指値は入りづらいため、指値状況の薄い中を、インデックスに絡んだ売買の影響をより受けやすくなり、大きく振れやすい点には注意する必要がありそうだ。中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円22銭付近、弱含み、株安受け一時112円割れ
24日午前の東京外為市場では、ドル・円は伸び悩み。日本株安の継続でドル売り・円買いの動きは弱まっていないようだ。
27日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。日本株安を背景にドル売り・円買いに振れ、一時112円を割り込んだ。ドル・円は、日経平均株価が前週末比200円超安と下げ幅を拡大したことで、ドルは前週末NY安値を割り込み一時111円92銭まで値を下げた。その後、値ごろ感による買戻しがみられ、ドルの下げは一服した。
ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調地合いで、株安継続を警戒したドル売り・円買いの流れとなりそうだ。ただ、28日のトランプ米大統領による議会演説を前に積極的な売り買いは手控えられ、大きな下げは見込みにくい。
ここまでのドル・円の取引レンジは111円92銭から112円32銭、ユーロ・円は118円25銭から118円64銭、ユーロ・ドルは1.0552ドルから1.0575ドルで推移した。
12時11分時点のドル・円は112円22銭、ユーロ・円は118円55銭、ポンド・円は139円36銭、豪ドル・円は86円25銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・雪印メグ<2270>、ディー・エヌ・エー<2432>、コスモエネHD<5021>などが投資評価を格上げ
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<SK>
・もち合い下放れ警戒で中小型株の値幅取り中心に
・ドル円は112円22銭付近、弱含み、株安受け一時112円割れ
・雪印メグ、ディー・エヌ・エー、コスモエネHDなどが投資評価を格上げ
■もち合い下放れ警戒で中小型株の値幅取り中心に
日経平均は大幅に下落。223.35円安の19060.19円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。24日の米国市場ではNYダウが11営業日続伸となったが、銀行株を筆頭に欧州株が全面安となったほか、原油相場の下落から上値の重い展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の19160円となり、これにサヤ寄せする格好から、幅広い銘柄に売りが先行した。
その後やや下げ渋る動きもみられたが続かず、じりじりと下げ幅を拡大するなか、一時18995.55円と節目の19000円を下回る場面をみせている。セクターでは東証33業種全てが下げており、鉱業、保険、銀行、不動産、証券、金属、石油石炭、鉄鋼、非鉄金属の弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の8割近くを占めている。
日経平均はじりじりと下げ幅を拡大させており、一時節目の19000円を割り込んでいる。その中で、マザーズが辛うじてプラス圏をキープしているほか、ジャスダックは小幅な下げにとどまるなど、個人主体よる中小型株物色の動きは根強い。午後は日銀のETF買い入れへの思惑から節目の19000円ところでは下げ渋る動きが意識される。とはいえ、28日のトランプ大統領の議会演説を控えるなか、自律反発狙いの買いも入りづらい需給状況になりそうだ。
また、日経平均は25日線、13週線を割り込んできている。一目均衡表の雲上限での攻防となるものの、もち合いレンジを下放れつつあり、いったんはポジションを軽くする動きが強まりやすいだろう。また、模様眺めムードが強まるなかで指値は入りづらいため、指値状況の薄い中を、インデックスに絡んだ売買の影響をより受けやすくなり、大きく振れやすい点には注意する必要がありそうだ。中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円22銭付近、弱含み、株安受け一時112円割れ
24日午前の東京外為市場では、ドル・円は伸び悩み。日本株安の継続でドル売り・円買いの動きは弱まっていないようだ。
27日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。日本株安を背景にドル売り・円買いに振れ、一時112円を割り込んだ。ドル・円は、日経平均株価が前週末比200円超安と下げ幅を拡大したことで、ドルは前週末NY安値を割り込み一時111円92銭まで値を下げた。その後、値ごろ感による買戻しがみられ、ドルの下げは一服した。
ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調地合いで、株安継続を警戒したドル売り・円買いの流れとなりそうだ。ただ、28日のトランプ米大統領による議会演説を前に積極的な売り買いは手控えられ、大きな下げは見込みにくい。
ここまでのドル・円の取引レンジは111円92銭から112円32銭、ユーロ・円は118円25銭から118円64銭、ユーロ・ドルは1.0552ドルから1.0575ドルで推移した。
12時11分時点のドル・円は112円22銭、ユーロ・円は118円55銭、ポンド・円は139円36銭、豪ドル・円は86円25銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・雪印メグ<2270>、ディー・エヌ・エー<2432>、コスモエネHD<5021>などが投資評価を格上げ
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<SK>