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前場に注目すべき3つのポイント〜波乱相場警戒で短期的な値幅取り中心か

注目トピックス 市況・概況
28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:波乱相場警戒で短期的な値幅取り中心か
■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の買い越し
■前場の注目材料:ソフトバンク、英ARMがIoTチップ1兆個供給へ


■波乱相場警戒で短期的な値幅取り中心か


28日の日本株市場は反発が意識されるものの、イベントを控えてこう着感の強い相場展開が続こう。27日の米国市場ではNYダウが小幅ながら12営業日続伸となった。トランプ大統領の議会演説を控え、発言内容を見極めたいとの思惑から利食い先行となったが、トランプ大統領と州知事との会談での発言等が材料視されていた。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の19195円だった。円相場は1ドル112円65銭辺りと、前日からはやや円安に振れている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。前日の日経平均は節目の19000円を一時下回ったこともあり、いったんは調整一巡感も意識される。これまでのレンジ内での推移ではあるが、やや自律反発も期待されそうである。もっとも、トランプ大統領の議会演説待ちであり、積極的な売買は手控えられる。短期的な値幅取り狙い中心の売買となりやすく、トレンドは出難いところである。

また、トランプ大統領の議会演説は米東部時間28日21時(日本時間3月1日11時)からとなる。前場の終了間際となるため、発言等で大きく市場が揺れる可能性がある。波乱の展開も予想されるなか、オーバーナイトのポジションは取りづらい。その為、ポジション調整のほかは、中小型株での値幅取りにとどまりそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の買い越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り620万株、買い890万株、差し引き270万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月21日(火):330万株の買い越し
02月22日(水):290万株の買い越し
02月23日(木):330万株の買い越し
02月24日(金):130万株の買い越し
02月27日(月):740万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは12営業日続伸(20837.44、+15.68)
・シカゴ日経225先物(19195、+55)
・NY原油は反発(54.05、+0.06)
・円相場、1ドル112円20-25銭
・1月ユーロ圏融資、企業・家計共に伸びる
・1月米耐久財受注、0.4%減

・東レ<3402>、がん治療薬へ本格参入
・三菱自<7211>、日産<7201>、タイで共同物流へ
・ソフトバンク<9984>、英ARMがIoTチップ1兆個供給へ
・東芝<6502>、最大2.5兆円調達へ、半導体全株売却で上乗せ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 1月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、12月:+0.7%)

<海外>
・09:30 豪・10-12月期経常収支(予想:-40億豪ドル、7-9月期:-114億豪ドル)




<SK>

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