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後場に注目すべき3つのポイント〜こう着ながらも底堅さが意識される

注目トピックス 市況・概況
14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・こう着ながらも底堅さが意識される
・ドル円は114円83銭、下げ渋り、押し目買いを観測
・東芝やDeNAが構成銘柄の下落率上位


■こう着ながらも底堅さが意識される

日経平均は小幅に反落。14.61円安の19619.14円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えた。13日の米国市場は、主要経済指標の発表が無く、14日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での発表内容を見極めたいとの思惑から手控えムードとなった。一方でシカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の19540円と小じっかりだったほか、円相場は1ドル114円90銭辺りとやや円安に振れて推移するなか、小幅に上昇して始まった。

しかし、寄付き後早い段階で下げに転じるなど、前日終値を挟んでのこう着感の強い相場展開となっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っている。セクターでは鉱業、石油石炭、水産農林、保険、機械、ガラス土石が上昇する半面、サービス、不動産、陸運、ゴム製品、海運が下落。

日経平均の日中値幅は、37円程度と狭いレンジ取引が続いている。ただし、前日の高値水準であり、もち合いレンジ上限での推移であるため、こう着ながらも底堅さが意識されている。ジャスダックの連騰記録が21日でストップしたこともあり、個人主体の中小型株については本日も利食い優勢の展開に。ただ、シャープ<6753>のインパクトが大きいものの、東証2部指数はプラス圏で推移するなど、物色意欲は強い。

午後もこう着感の強い展開が続くことになろうが、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アルプス電<6770>などがプラス圏で推移しており、下値の堅さは意識されそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は114円83銭、下げ渋り、押し目買いを観測

14日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開。114円台では押し目買いが観測されている。ドル・円は、朝方の取引で114円98銭まで上昇したが、日経平均株価の反落を受けドル売り・円買いに振れた。115円台は利益確定売りの圧力が観測され、上昇を阻まれた。

その後、日本株安を背景に円買いがやや強まり、ドルは一時114円76銭まで値を切り下げた。ただ、前日同様、押し目買いが観測され下げ渋った。

ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで目先の日本株安継続を警戒したドル売り・円買いの値動き。ただ、目先も日経平均株価の下げが限定的なら、ドルの底堅い値動きが続きそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは114円76銭から114円98銭、ユーロ・円は122円32銭から122円45銭、ユーロ・ドルは1.0645ドルから1.0658ドルで推移した。

12時25分時点のドル・円は114円83銭、ユーロ・円は122円32銭、ポンド・円は140円13銭、豪ドル・円は86円83銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・オプトエレクトロニクス<6664>、FRS<9423>の2社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・東芝<6502>やDeNA<2432>が構成銘柄の下落率上位

・中・2月小売売上高:前年比+9.5%(予想:+10.6%、1月:+10.4%)

・中・2月鉱工業生産:前年比+6.3%(予想:+6.2%、1月:+6.0%)

・メイ英首相
「スコットランド独立の是非を問う住民投票の実施を拒否する意向」(英紙)

・豪準備銀総裁補
「住宅ローンへの規制強化策の効果が薄れている可能性」
「必要ならリスク回避のために追加措置」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし





<SK>

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