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前場に注目すべき3つのポイント〜全般こう着のなか、IPO銘柄に短期資金なども集中

注目トピックス 市況・概況
21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:全般こう着のなか、IPO銘柄に短期資金なども集中
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の売り越しとの観測
■前場の注目材料:東芝、難しい政府系支援


■全般こう着のなか、IPO銘柄に短期資金なども集中

21日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場は高安まちまちとなり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の19270円、円相場は1ドル112円台半ばでの推移となるなか、手掛けづらいところである。

FOMCなど重要イベントが通過したものの、今週も19000-19500円処でのもち合いレンジでの攻防が続きそうで、期末要因に伴い商いが膨らみづらいなか、インデックスに絡んだ売買の影響を受けやすいだろう。レンジをなかなか上放れないなか、価格帯別出来高では商いが積み上がっている水準のため、こう着が長期化してくることにより、いったんは利食いの動きが強まる可能性がありそうだ。

また、先週はファナック<6954>などへのインデックスに絡んだ商いが日経平均を下支えしていたが、一方では中小型株には利食いが強まっており、マザーズ指数のトレンドもややシグナルが悪化傾向にある。IPOラッシュのなかで今週も多くのIPOが控えている。IPO銘柄に短期資金なども集中することから、他の中小型株には換金売りの動きが意識される。
その他、国内では「森友学園問題」に関する政治リスクを警戒する声も聞かれてきている。国会では、衆参両院の予算委員会で、「森友学園」の籠池理事長の証人喚問を23日に行う予定である。発言内容次第では波乱の相場展開となる可能性がある。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の売り越しとの観測


朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1150万株、買い1100万株、差し引き50万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

03月13日(月):130万株の買い越し
03月14日(火):260万株の売り越し
03月15日(水):470万株の売り越し
03月16日(木):160万株の買い越し
03月17日(金):110万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20905.86、-8.76)
・NY原油は下落(48.22、-0.56)
・シカゴ日経225先物(19270、-80)
・円相場、1ドル112円50-55銭
・独2月生産者物価指数、前年比3.1%増
・2月シカゴ連銀全米活動指数 0.34、予想を上回る
・来春の大卒採用、9.7%増へ

・東芝<6502>、難しい政府系支援、再建目的の出資できず
・三菱UFJ<8306>、マイナンバーでの住宅ローン契約可能へ
・パナソニック<6752>、AI技術者1500人体制、5年で増員、ロボ家電など開発加速
・シャープ<6753>、メガソーラー建設費削減に向けてドローン活用の自動設計導入

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  銅電線出荷統計(2月)

<海外>
・特になし




<SK>

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