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ユーロ週間見通し:やや弱含みか、仏大統領選に不透明感

注目トピックス 市況・概況
■やや強含み、トランプ米大統領はドル高を懸念

先週のユーロ・ドルはやや強含み。ユーロ圏の2月鉱工業生産がマイナスに落ち込んだが、4月の独ZEW期待指数が大きく上昇したことが注目され、ユーロ買いが優勢になった。トランプ米大統領が「ドルは過剰に強くなりつつある」との見解を示したこともユーロ買い材料となった。取引レンジ:1.0570ドル-1.0678ドル。

■やや底堅い動きか、米ドル安政策でユーロ選好地合い

今週のユーロ・ドルはやや底堅い動きとなりそうだ。トランプ米大統領のドル高けん制発言や利上げへの批判的な見解から、ドル売りが優勢となる見通し。年3回の米利上げシナリオへの期待が後退すれば、ユーロ選好地合いが強まりそうだ。ただ、仏大統領選の第1回投票を翌週に控えており、投機的なユーロ買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.0500ドル−1.0800ドル

■対円レートは下落、リスク回避的な円買いが勝る展開

先週のユーロ・円は下落。仏大統領選に関する世論調査での第1回投票における支持率で、急進左派候補が3位に浮上。決戦投票でEU離脱主張のルペン氏が勝利する確率がやや高まったとの見方から、ユーロ売りになった。一方、シリアや北朝鮮をめぐる地学的リスクの高まりを受けて、リスク回避の円買いも強まった。取引レンジ:115円21銭-118円07銭。

■やや弱含みか、仏大統領選に不透明感

今週のユーロ・円はやや弱含みか。23日実施の仏大統領選の第1回投票を翌週に控え、世論調査の動向が材料視される。急進左派候補の台頭で中道系候補は5月の決戦投票に勝ち進めないとの観測が浮上しており、リスク回避の円買いは継続する可能性がある。地政学的リスクが意識されやすいことも円買いを支援するとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・19日:2月貿易収支(予想:+162億ユーロ、1月:-6億ユーロ)
・21日:4月マークイット製造業PMI(予想:56.0、3月:56.2)
・21日:4月マークイットサービス業PMI(予想:56.0、3月:56.0)

予想レンジ:113円00銭-117円00銭




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