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後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は続落、オーバーナイトのポジションは取りづらい

注目トピックス 市況・概況
17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続落、オーバーナイトのポジションは取りづらい
・ドル・円は108円25銭、株安継続でドルは108円18銭まで下落
・値上がり寄与トップはユニー・F<8028>、同2位は大塚HD<4578>となった


■日経平均は続落、オーバーナイトのポジションは取りづらい

日経平均は続落。57.45円安の18278.18円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えた。警戒されていた15日の北朝鮮金日成国家主席の生誕105周年の行事は通過したが、翌16日、再び弾道ミサイル発射を強行した。直後に爆発し、失敗に終わったもようだが、地政学リスクへの警戒から売り優勢の展開となった。また、週明けについては欧州市場などがイースターマンデーの祝日で休場になるため、引き続き海外勢のフローは限られている。円相場は1ドル108円台前半での推移と、円高も重しに。このような状況下、日経平均は前場半ばには一時18224.68円と、年初来安値を更新している。

セクターでは非鉄金属、銀行、鉄鋼、輸送用機器、ガラス土石、保険が冴えない。一方で、不動産、食料品、その他製品、陸運、電力ガス、小売がしっかり。売買代金上位では任天堂<7974>、ソレイジア<4597>、サイバーステップ<3810>、ペプチドリーム<4587>、ソニー<6758>、ファナック<6954>が上昇。一方で、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、メガバンク3行、SUMCO<3436>が冴えない。

地政学リスクへの警戒から主力処への物色は手控えられており、内需・ディフェンシブ系の一角と、中小型株での短期的な値幅取り狙いの物色が中心となっている。ただ、中小型株について、朝方は幅広く自律反発をみせていたが、その後は値を消す銘柄も散見されており、自律反発の域は脱せそうにない。

なお、韓国の黄教安大統領代行と同国訪問中のペンス米副大統領は17日午後3時から共同記者会見を開くとメディアが伝えている。質疑応答の予定はないとのこと。北朝鮮の威嚇も警戒されやすく、オーバーナイトのポジションは取りづらいだろう。そのため、後場は日銀のETF買い入れによる需給が下支えとなりそうだが、上値の重い相場展開が続きそう
だ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は108円25銭、株安継続でドルは108円18銭まで下落

17日午前の東京市場でドル・円は軟調推移。108円18銭まで下げており、日中安値を下回った。日経平均株価の下げ幅は再び拡大しており、株安を意識したリスク回避的な円買いが観測されている。108円近辺にはドル買い興味が残されているものの、ドルの上値は重くなっている。

ここまでのドル・円の取引レンジは108円18銭から108円82銭。

12時10分時点のドル・円は108円25銭、ユーロ・円は114円985銭、ポンド・円は135円78銭、豪ドル・円は82円12銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ベイカレント・コンサルティング<6532>、大興電子通信<8023>など4社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはユニー・F<8028>、同2位は大塚HD<4578>


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・13:00  首都圏マンション発売(3月)    3.3%

<海外>
・特になし




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