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前場に注目すべき3つのポイント〜日銀会合もサプライズなく需給妙味株への選別物色に

注目トピックス 市況・概況
16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日銀会合もサプライズなく需給妙味株への選別物色に
■外資系証券の注文動向:差し引き1150万株の売り越し
■前場の注目材料:日通、インドネシアで店舗配送、倉庫新設、非日系に照準


■日銀会合もサプライズなく需給妙味株への選別物色に

16日の日本株市場は底堅い相場展開が意識される。15日の米国市場では、主力ハイテク株に再び売りが広がったほか、原油価格の低下でエネルギー関連も軟調推移となった。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の19870円だったほか、日経平均は週初から4日続落となるなか、買い戻し等も意識されよう。また、日経平均は支持線として意識されていた25日線での攻防をみせており、下値の堅さから買い戻しの動きも意識されよう。

もっとも、トランプ大統領の「ロシアゲート」問題で、同疑惑の捜査を統括するモラー特別検察官が、司法妨害の疑いがあるとして情報機関高官から事情聴取を始めたと伝えた。トランプ氏が今回、自らも捜査対象になったことが明らかになり、政治的混乱への警戒感が高まりそうだ。

その他、米国株のリード役であるフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット(グーグル)の「FANG」銘柄の底打ちがみられていないことも不安材料になる。そのため、物色は強いトレンドが継続しているほか、信用倍率が1倍を下回る状況など、需給妙味の大きい銘柄やセクターに、買い戻しの動きが出やすい。

中小型株についてもまちまちの展開になってきており、材料のある銘柄に商いが集中する一方で、動きの鈍い銘柄からは資金の逃げ足が速い。日銀会合の結果もサプライズは期待しづらく、週末要因から買い一巡後は様子見ムードが強まりそうだ。下値の堅さが意識されるなか、需給妙味の大きい銘柄のほか、相対的に出遅れている銘柄等への選別物色になろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き1150万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1830万株、買い680万株、差し引き1150万株の売り越しとの観測。

06月09日(金):50万株の売り越し
06月12日(月):170万株の買い越し
06月13日(火):210万株の買い越し
06月14日(水):110万株の売り越し
06月15日(木):400万株の売り越し


■前場の注目材料

・シカゴ日経225先物(19870、+60)
・ドル円(110円80-85銭)
・米金融規制緩和策への期待
・新興市場では、バイオ関連が強い動き
・ギリシャ支援協議、融資再開へ

・日通<9062>、インドネシアで店舗配送、倉庫新設、非日系に照準
・LINE<3938>、独自AI活用、トヨタ自<7203>・ユニファミマ<8028>と連携
・丸紅<8002>、トルコに出資、欧州向け衣料品事業参入
・中央自動車工業<8117>、四季の気候再現可能、新R&D拠点稼働
・三菱重工<7011>、ごみ焼却プラント、上海で受注、処理能力日量6千トン
・三菱重工<7011>洋上風力、発電出力5%向上、デンマーク社と開発

・トランプ大統領
「国内総生産(GDP)で近く、かなり良い結果が発表される」
・ユンケル欧州委委員長
「英国とEUの安定した関係を望む」

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



<HT>

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