後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は反発、金融株しっかりで先高観後退せず
[17/06/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、金融株しっかりで先高観後退せず
・ドル・円は111円17銭、しっかり、日銀金融政策は現状維持
・エスプールやHyAS&Co.などがストップ高
■日経平均は反発、金融株しっかりで先高観後退せず
日経平均は反発。105.33円高の19937.15円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えている。15日の米国市場では、主力ハイテク株に再び売りが広がったほか、原油価格の低下でエネルギー関連も軟調推移となった。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の19870円だったほか、日経平均は週初から4日続落となるなか、自律反発の流れとなった。また、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>が堅調となり、日経平均を押し上げている。
セクターでは証券、海運、情報通信、保険、銀行、パルプ紙が上昇。一方で水産農林、電力ガス、小売、食料品が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。売買代金上位では、ソフトバンクGのほか、三菱UFJ<8306>、アンジェス<4563>、小野薬<4528>、リミックスポイント<3825>が堅調。半面、任天堂<7974>、東エレク<8035>、すかいらーく<3197>が冴えない。
日経平均は狭いレンジ内での推移が続いており、5日線や25日線レベルでの攻防をみせている。日銀の金融政策決定会合の結果待ちといったところだが、市場はそれ程期待をもっていないため、結果を受けた市場反応は限られそうだ。基本はこう着のなか、指数インパクトの大きいソフトバンクGの影響を受けよう。
また、銀行株がしっかりである。足元で米ハイテク株の下落影響がみられているが、銀行株など金融セクターへの資金シフトがみられてくることで、相場の先高観は後退しないと考えられる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は111円17銭、しっかり、日銀金融政策は現状維持
16日午前の東京外為市場でドル・円はしっかり。日本株高を背景にリスク選好的な円売りが続いた。
ドル・円は前日NY市場で上昇し、一時110円97銭まで上昇。今日のアジア市場では日経平均株価が20000円台に接近したことでリスク選好的なドル買い・円売りが強まり、一時111円27銭まで上昇した。
ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小したが、日経平均株価の上昇継続を見込んだドル買い・円売りの流れ。日銀の金融政策は現状維持。長期国債の買い入れ目途を年間80兆円とすることも維持された。緩和的な政策の継続なら円売り基調が強まるとの見方があるが、現時点では111円台前半で推移している。
ここまでのドル・円の取引レンジは110円84銭から111円27銭、ユーロ・円は123円57銭から124円02銭、ユーロ・ドルは1.1144ドルから1.1156ドルで推移した。
12時17分時点のドル・円は111円17銭、ユーロ・円は123円93銭、ポンド・円は142円06銭、豪ドル・円は84円44銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・エスプール<2471>やHyAS&Co.<6192>などがストップ高
・タカタ<7312>がストップ安
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・トランプ米大統領
「国内総生産(GDP)で近く、かなり良い結果が発表される」
・ユンケル欧州委委員長
「英国の欧州連合(EU)離脱は悲劇」
「英国とEUの安定した関係を望む」
・ユーロ財務相
「ギリシャ向け85億ユーロの融資で合意」
・ダイセルブルーム・ユーログループ議長
「ギリシャを巡る合意がまとまった」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 欧・欧州新車販売台数(5月) -6.6%
<HT>
・日経平均は反発、金融株しっかりで先高観後退せず
・ドル・円は111円17銭、しっかり、日銀金融政策は現状維持
・エスプールやHyAS&Co.などがストップ高
■日経平均は反発、金融株しっかりで先高観後退せず
日経平均は反発。105.33円高の19937.15円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えている。15日の米国市場では、主力ハイテク株に再び売りが広がったほか、原油価格の低下でエネルギー関連も軟調推移となった。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の19870円だったほか、日経平均は週初から4日続落となるなか、自律反発の流れとなった。また、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>が堅調となり、日経平均を押し上げている。
セクターでは証券、海運、情報通信、保険、銀行、パルプ紙が上昇。一方で水産農林、電力ガス、小売、食料品が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。売買代金上位では、ソフトバンクGのほか、三菱UFJ<8306>、アンジェス<4563>、小野薬<4528>、リミックスポイント<3825>が堅調。半面、任天堂<7974>、東エレク<8035>、すかいらーく<3197>が冴えない。
日経平均は狭いレンジ内での推移が続いており、5日線や25日線レベルでの攻防をみせている。日銀の金融政策決定会合の結果待ちといったところだが、市場はそれ程期待をもっていないため、結果を受けた市場反応は限られそうだ。基本はこう着のなか、指数インパクトの大きいソフトバンクGの影響を受けよう。
また、銀行株がしっかりである。足元で米ハイテク株の下落影響がみられているが、銀行株など金融セクターへの資金シフトがみられてくることで、相場の先高観は後退しないと考えられる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は111円17銭、しっかり、日銀金融政策は現状維持
16日午前の東京外為市場でドル・円はしっかり。日本株高を背景にリスク選好的な円売りが続いた。
ドル・円は前日NY市場で上昇し、一時110円97銭まで上昇。今日のアジア市場では日経平均株価が20000円台に接近したことでリスク選好的なドル買い・円売りが強まり、一時111円27銭まで上昇した。
ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小したが、日経平均株価の上昇継続を見込んだドル買い・円売りの流れ。日銀の金融政策は現状維持。長期国債の買い入れ目途を年間80兆円とすることも維持された。緩和的な政策の継続なら円売り基調が強まるとの見方があるが、現時点では111円台前半で推移している。
ここまでのドル・円の取引レンジは110円84銭から111円27銭、ユーロ・円は123円57銭から124円02銭、ユーロ・ドルは1.1144ドルから1.1156ドルで推移した。
12時17分時点のドル・円は111円17銭、ユーロ・円は123円93銭、ポンド・円は142円06銭、豪ドル・円は84円44銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・エスプール<2471>やHyAS&Co.<6192>などがストップ高
・タカタ<7312>がストップ安
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・トランプ米大統領
「国内総生産(GDP)で近く、かなり良い結果が発表される」
・ユンケル欧州委委員長
「英国の欧州連合(EU)離脱は悲劇」
「英国とEUの安定した関係を望む」
・ユーロ財務相
「ギリシャ向け85億ユーロの融資で合意」
・ダイセルブルーム・ユーログループ議長
「ギリシャを巡る合意がまとまった」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 欧・欧州新車販売台数(5月) -6.6%
<HT>