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前場に注目すべき3つのポイント〜米ハイテク株や金融株の上昇が支援材料もMSCIに警戒感

注目トピックス 市況・概況
20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米ハイテク株や金融株の上昇が支援材料もMSCIに警戒感
■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝、融資枠2800億円活用、月内にも、主要7行が手当て


■米ハイテク株や金融株の上昇が支援材料もMSCIに警戒感

20日の日本株市場は買い先行となり、その後は年初来高値を意識した展開になりそうだ。19日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに上昇。トランプ大統領が主要ハイテク企業経営陣と会談を予定していることを受けて、ハイテクセクターに買いが広がった。

また、NY連銀ダドリー総裁が米景気に強気の見通しを示し、金利が上昇したことで金融セクターも堅調推移となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の20130円をつけたほか、円相場は1ドル111円60銭辺りと円安に振れて推移している。

昨日、終値ベースでは6営業日ぶりに2万円を回復した日経平均だが、米ハイテク株や金融株の上昇が支援材料となり、主力大型株中心の上昇が見込まれる。インデックスに絡んだ売買が中心になるため、中小型株物色はやや手控えられる可能性がありそうだが、先高観が高まるなかでは活発な売買が期待される。

一方で、米MSCIは20日(日本時間21日)に中国本土株(A株)の指数採用の是非について発表する予定である。中国はまだ外国人投資家が中国株に投資する上での課題をすべて解決してはいない。しかしMSCIが採用基準を緩和したため、組み入れが実現する可能性は大幅に高まっている。

仮に決定がなされた場合、日本株からの資金流出は5000億円規模と見込まれている。実際の需給発生は1年後ではあるが、過去の経験則から発表後は短期筋の売り仕掛け的な動きが警戒されるだろう。警戒感が強まってくるようだと、主力大型株から中小型株に次第に資金シフトの可能性がありそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り710万株、買い800万株、差し引き90万株の買い越しとの観測。

06月13日(火):210万株の買い越し
06月14日(水):110万株の売り越し
06月15日(木):400万株の売り越し
06月16日(金):1150万株の売り越し
06月19日(月):60万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY連銀ダドリー総裁、米景気に強気見通し
・NYダウは上昇(21528.99、+144.71)
・ハイテクセクターへ買い戻しの動き
・ドル円(111円60-65銭)
・シカゴ日経225先物(20130、+100)
・米金融規制緩和策への期待


・関西電力<9503>、値下げ8月から、福島第一原発事故後、大手で初
・安藤ハザマ<1719>、強制捜査、除染費不正、詐欺容疑など
・東芝<6502>、融資枠2800億円活用、月内にも、主要7行が手当て
・日本郵政<6178>、価格折り合えず、野村不HD<3231>の買収撤回発表
・SUBARU<7270>、夏に「高速同一車線」、自動運転機能の搭載拡大

・バルニエ氏 「英EU離脱交渉、交渉の優先順位で合意」
・フォーブス英中銀MPC委員 「中央銀行はインフレを過小評価している」


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  銅電線出荷統計(5月)

<海外>
・特になし



<HT>

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