後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は大幅下落、センチメント悪化も「FANG」銘柄の調整は想定内、押し目拾いのスタン
[17/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅下落、センチメント悪化も「FANG」銘柄の調整は想定内、押し目拾いのスタンス
・ドル・円は111円84銭、じり安、日本株安で売り継続
・ASJやDNAチップなどがストップ高
■日経平均は大幅下落、センチメント悪化も「FANG」銘柄の調整は想定内、押し目拾いのスタンス
日経平均は大幅に下落。219.42円安の20000.88円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えた。29日の米国市場では、FRBによるストレステスト(健全性審査)で大手銀行すべてが合格したことで金融株を中心に上昇したものの、ハイテク株への売りが上げ幅を打ち消す格好となった。これまでリード役であった、フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット(グーグル)の「FANG」銘柄の利益確定の流れが、センチメントに影響している。
利食い優勢の展開から日経平均は一時19946.51円と節目の2万円を下回る場面をみせている。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターではその他製品、食料品、水産農林、精密機器、情報通信、証券、サービス、電気機器が軟調。半面、鉱業、鉄鋼、銀行、保険が小じっかり。
「FANG」銘柄から金融セクターへの資金シフトは想定されていた流れであり、中期トレンドでは方向性は変わらないだろう。ただし、世界のハイテク株をけん引していた「FANG」銘柄については過熱警戒感が高まっていたこともあり、引き続き利益確定の流れは警戒しておく必要がありそうだ。週末要因から弱含みの展開になりそうだが、スタンスとしては押し目拾いとなろう。
また、後場は日銀のETF買い入れが需給の下支えとなろう。日経平均の2万円固めとなれば、中小型株には個人の押し目拾いの動きがみられてくる可能性がある。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は111円84銭、じり安、日本株安で売り継続
30日午前の東京外為市場で、ドル・円はじり安。日経平均株価の20000円割れを受け、リスク回避の動きが強まった。
ドル・円は112円10銭台で寄り付いた後、日経平均の軟調地合いを受け、リスク回避的なドル売り・円買いの流れとなった。また、日経平均が20000円の大台を下抜けたことでさらに円買いが強まり、一時111円73銭まで下落。
ランタイムの日経平均先物は20000円の大台を下回り、日本株安継続が警戒される。一方、サポートラインとして意識された100日移動平均線などテクニカルポイントをいったん割り込んだものの、足元では回復しておりドルの急落は想定しにくい。
ここまでのドル・円の取引レンジは111円73銭から112円18銭、ユーロ・円は127円81銭から128円35銭、ユーロ・ドルは1.1427ドルから1.1445ドルで推移した。
12時16分時点のドル・円は111円84銭、ユーロ・円は127円98銭、ポンド・円は145円58銭、豪ドル・円は86円10銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ASJ<2351>やDNAチップ<2397>などがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・トランプ米大統領
「ドイツ、ハンブルグでのG20サミット期間中、ロシアのプーチン大統領と会談へ」
・ムニューシン米財務長官
「北朝鮮に対する不法な資金調達を停止させる」
「FRB議長に関し、何の決定もしていない」
「年内に税制改革を実施することを100%公約」
「議会は8月前に債務上限に関して対応を」
「経済を3%または、それ以上に引き上げることを100%公約」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 石油統計(5月)
<海外>
・特になし
<HT>
・日経平均は大幅下落、センチメント悪化も「FANG」銘柄の調整は想定内、押し目拾いのスタンス
・ドル・円は111円84銭、じり安、日本株安で売り継続
・ASJやDNAチップなどがストップ高
■日経平均は大幅下落、センチメント悪化も「FANG」銘柄の調整は想定内、押し目拾いのスタンス
日経平均は大幅に下落。219.42円安の20000.88円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えた。29日の米国市場では、FRBによるストレステスト(健全性審査)で大手銀行すべてが合格したことで金融株を中心に上昇したものの、ハイテク株への売りが上げ幅を打ち消す格好となった。これまでリード役であった、フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット(グーグル)の「FANG」銘柄の利益確定の流れが、センチメントに影響している。
利食い優勢の展開から日経平均は一時19946.51円と節目の2万円を下回る場面をみせている。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターではその他製品、食料品、水産農林、精密機器、情報通信、証券、サービス、電気機器が軟調。半面、鉱業、鉄鋼、銀行、保険が小じっかり。
「FANG」銘柄から金融セクターへの資金シフトは想定されていた流れであり、中期トレンドでは方向性は変わらないだろう。ただし、世界のハイテク株をけん引していた「FANG」銘柄については過熱警戒感が高まっていたこともあり、引き続き利益確定の流れは警戒しておく必要がありそうだ。週末要因から弱含みの展開になりそうだが、スタンスとしては押し目拾いとなろう。
また、後場は日銀のETF買い入れが需給の下支えとなろう。日経平均の2万円固めとなれば、中小型株には個人の押し目拾いの動きがみられてくる可能性がある。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は111円84銭、じり安、日本株安で売り継続
30日午前の東京外為市場で、ドル・円はじり安。日経平均株価の20000円割れを受け、リスク回避の動きが強まった。
ドル・円は112円10銭台で寄り付いた後、日経平均の軟調地合いを受け、リスク回避的なドル売り・円買いの流れとなった。また、日経平均が20000円の大台を下抜けたことでさらに円買いが強まり、一時111円73銭まで下落。
ランタイムの日経平均先物は20000円の大台を下回り、日本株安継続が警戒される。一方、サポートラインとして意識された100日移動平均線などテクニカルポイントをいったん割り込んだものの、足元では回復しておりドルの急落は想定しにくい。
ここまでのドル・円の取引レンジは111円73銭から112円18銭、ユーロ・円は127円81銭から128円35銭、ユーロ・ドルは1.1427ドルから1.1445ドルで推移した。
12時16分時点のドル・円は111円84銭、ユーロ・円は127円98銭、ポンド・円は145円58銭、豪ドル・円は86円10銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ASJ<2351>やDNAチップ<2397>などがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・トランプ米大統領
「ドイツ、ハンブルグでのG20サミット期間中、ロシアのプーチン大統領と会談へ」
・ムニューシン米財務長官
「北朝鮮に対する不法な資金調達を停止させる」
「FRB議長に関し、何の決定もしていない」
「年内に税制改革を実施することを100%公約」
「議会は8月前に債務上限に関して対応を」
「経済を3%または、それ以上に引き上げることを100%公約」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 石油統計(5月)
<海外>
・特になし
<HT>